...と平気で嘘の上塗りをして...
太宰治 「新釈諸国噺」
...恥の上塗りをするだけなんだ...
太宰治 「人間失格」
...私にとっては恥の上塗りに外ならぬのです...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...うその上塗りしてしもてんけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...このうえなお女主人や若奴のいる前で腹を立てた顔を見せるのが恥の上塗りをするようで私はどこまでも弱い気を見せずに...
近松秋江 「霜凍る宵」
...いちばん弱虫で病身でいくじなしであった自分はこの年まで恥をかきかき生き残って恥の上塗りにこんな随筆を書いているのである...
寺田寅彦 「相撲」
...だがそういう色の抜けたところもインクで上塗りして隠そうとはしているようだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...既知の常識を上塗りして呉れるので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...上塗りの壁土は殆んど剥落して...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...それこそ恥の上の恥の上塗りだと冷笑する者や...
中里介山 「大菩薩峠」
...又紋次郎の二の舞をやつちや恥の上塗りだ」平次は辛くもはやる金六を止めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家々の上塗りもずっと前にはげ落ち...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...もう嘘の上塗りは無用...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...怒ると恥の上塗りだ...
山本周五郎 「花も刀も」
...返り討にでもなったら恥の上塗りだ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...もう一度今日の話をくり返して恥の上塗りをしなければならぬ事を知りつつ...
夢野久作 「暗黒公使」
...惨敗の上塗りをしてしまった...
吉川英治 「三国志」
...――恥の上塗りというものだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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