...知らず識らずその色彩を以て自然を上塗りしてゐたのだ...
有島武郎 「描かれた花」
...立派な大仏の形が悠然と空中へ浮いているところは甚だ雄大……これが上塗りが出来たら更に見直すであろうと...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...その上塗りまでしたら...
竹内浩三 「鈍走記」
...というそんな言葉でまたひとつ嘘の上塗りをしているようで...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...と平気で嘘の上塗りをして...
太宰治 「新釈諸国噺」
...うその上塗りしてしもてんけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...このうえなお女主人や若奴のいる前で腹を立てた顔を見せるのが恥の上塗りをするようで私はどこまでも弱い気を見せずに...
近松秋江 「霜凍る宵」
...その上にかてて加えて往々記者の認識不足が不合理の上に不自然の上塗りをするのであろう...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...行ったところで恥の上塗りをするようなことになるんじゃないかと思うけれど...
徳田秋声 「仮装人物」
...国家は何の必要があって物好きにも法的威厳を発動させてまでこの自然的な文化統制の上塗りをしなければならないのか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...非合理主義の上塗りであることは...
戸坂潤 「読書法」
...それこそ恥の上塗りですわ...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...退屈の上塗りをするようなものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...上塗りのしてない角材で組み上げられ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...もう嘘の上塗りは無用...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...」「恥の上塗りよ……」「負けると厭だもんで...
牧野信一 「青白き公園」
...返り討にでもなったら恥の上塗りだ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...惨敗の上塗りをしてしまった...
吉川英治 「三国志」
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