...何でも身のほどを忘れないように慎(つつし)み深くするのが上分別(じょうふんべつ)です...
芥川龍之介 「三つの宝」
...暫らくオデッサあたりに転地するかさなくば断然帰朝した方が上分別(じょうふんべつ)であると...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...報告してその指揮を仰いだ方が上分別ですぞ」「なに...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...一先ず不二子さんを大鳥家に連れ帰るのが上分別(じょうふんべつ)だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...B氏はこの場合社長の御機嫌をとりむすんでおくのが上分別と...
薄田泣菫 「茶話」
...しょせん今のまにお討ちとりなされるのが上分別(じょうふんべつ)かとぞんじます...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あまり上分別とは言われまい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...これは両方を散らさぬ先に引き分けるが上分別(じょうふんべつ)とは思い浮んだけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさかの時まで知らぬ面をしていましょうか」「それが上分別」「では...
中里介山 「大菩薩峠」
...仙台の城下でも見物しながら待っているのが上分別――と...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はとにかく夫人の鑑定なり料簡(りょうけん)なりをおとなしく結末まで聴くのが上分別(じょうふんべつ)だと考えた...
夏目漱石 「明暗」
...何處(どこ)かへ轉宅(てんたく)するのが上分別(じやうふんべつ)だらう...
夏目漱石 「門」
...なるべくここは好(いい)加減に迷亭の鋭鋒をあしらって無事に切り抜けるのが上分別なのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それが上分別だ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...なにもかも円満解決の上分別...
火野葦平 「花と龍」
...」「それが何よりの上分別ですよ――チチコフがいったい何者であるかということから先ず決めるんですねえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「そんな手合は万一の場合に備へて酒倉のなかに繋いでおくのが先づ上分別だが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...寸時もはやく家康公(いえやすこう)へおとどけあるが上分別(じょうふんべつ)とこころえます」「おお...
吉川英治 「神州天馬侠」
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