...上使の趣は、「其方儀乱心したとは申しながら、細川越中守手疵養生(てきずようじょう)不相叶(あいかなわず)致死去(しきょいたし)候に付、水野監物宅にて切腹被申付(もうしつけらるる)者也」と云うのである...
芥川龍之介 「忠義」
...愈辨慶上使の段東西東ザーイ」と拍子木がなる迄...
高濱虚子 「俳諧師」
...そこで――御上使樣には先アづと來るか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐らく千以上使われていると思いますが...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...御上使の御下向と聞(きい)て景気を催(もよお)し...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...曽我又左衛門(そがまたざえもん)という侍(さむらい)を上使につかわす...
森鴎外 「阿部一族」
...半年以上使つてゐるうちに...
森鴎外 「大塩平八郎」
...店の者もひところは十人以上使っていたかね」その男は人使いが荒く...
山本周五郎 「季節のない街」
...――ご上使へ、先ぶれしておけ...
吉川英治 「私本太平記」
...幕府の上使糟谷孫六...
吉川英治 「私本太平記」
...上使をお帰しあって後...
吉川英治 「新書太閤記」
...いうまでもなく上使である...
吉川英治 「新書太閤記」
...あらかじめ、上使の内容は、前の夜にでも、秀吉へは、そっと齎(もたら)されていたらしいのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...はっと思って振向くと、同僚の林平六が騎馬で、『伝右どの、すぐ返せ! 御上使、御上使』『やっ、お邸へ』『とうとう来たっ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...上使が見えると切腹はすぐだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ふたりの上使が立てられ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...上使が来ると急だった...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...茂左衛門赦免の上使を遣わしたのであったが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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