...御(お)上使の落度(おちど)いささかなし...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...つまり何もかも私獨りでやつたことになるでせう? 主人が着物を買へとか何とか云つてくれるお金を半分以上使つたことはつひぞありません...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...女王からの一人の上使がエセックス邸に到着して...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...愈辨慶上使の段東西東ザーイ」と拍子木がなる迄...
高濱虚子 「俳諧師」
...事実上使われねばならぬ必然性があったのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...いつ上使を受けてもいいように晴れの白装束に身を飾るとか...
永井隆 「この子を残して」
...上使の中根一之丞が長州で殺された...
中里介山 「大菩薩峠」
...困ったものだよ副将軍と言われるお人が一国さて置き半国ばかりの政事ができぬか家来は不服で四方に分散お前もまことに摺古木野郎(すりこぎやろう)だ高を差出し十万余りの賄(まかな)い貰って引込み思案が相当だんベエチャカポコ チャカポコチャカポコ チャカポコそれはさて置きゾロゾロいなさる閣老参政その他の役人分別ついたか因循姑息(いんじゅんこそく)も時によります歌舞伎芝居の上使の壱岐さん田舎(いなか)ざむらい...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで稻葉丹後守正勝が熊本へ上使に立つて...
森鴎外 「栗山大膳」
...上使に謁見することが出來ずに引き取つた...
森鴎外 「栗山大膳」
...上使でござります...
吉川英治 「剣難女難」
...なお鎌倉の上使長井縫之助...
吉川英治 「私本太平記」
...――思わざる執権の上使が待っていようとは...
吉川英治 「私本太平記」
...上使をお帰しあって後...
吉川英治 「新書太閤記」
...いうまでもなく上使である...
吉川英治 「新書太閤記」
...あらかじめ、上使の内容は、前の夜にでも、秀吉へは、そっと齎(もたら)されていたらしいのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...御上使か」「とうとう来たっ」「あっ……今日……今日」伝右衛門は...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...また上使と検使役のひかえ間とのあいだを...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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