...口に言えぬ内に燃え上る愛の炎……その炎を抱いているだけに...
上村松園 「謡曲と画題」
...僕を監視するつもりかしら?)階段を上ると...
海野十三 「蠅男」
...彼は起上ると、寝衣のまま書斎へ入って行った...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...八幡祠後の山に上る...
大町桂月 「杉田の一夜」
...増田氏は大きな欠伸(あくび)をしい/\のつそりと立ち上る...
薄田泣菫 「茶話」
...同國道一日の通行馬車は約二千六百薹に上る...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...湯気の立ち上るなかに箸(はし)を入れて...
高見順 「如何なる星の下に」
...禹徳淳が寝台に起き上る...
林不忘 「安重根」
...あゝ彼再び起ち上る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「これは、これは、さ、上るがよい...
直木三十五 「南国太平記」
...竜之助は、そんな考えで飲んでいるのではない、舌ざわりの、とろりとして、含んでいるうちに珠玉(たま)の溶けてゆくような気持を喜んで、一杯、一杯と傾けている――蚊遣火(かやりび)の烟(けむり)が前栽(せんざい)から横に靡(なび)き、縦に上るのを、じっと見ている様子は、なんのことはない、蚊遣火を肴(さかな)にしているようなものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...真黒な細身を、にちゃにちゃとお雪の枕もとへ摺(す)り寄せて、「お嬢さん」と猫撫声(ねこなでごえ)で、「お嬢さん、よくお寝(よ)っていらっしゃいますね」お雪の眼のさめないのをいいことにして、その枕もとに這(は)い迫り、「いつも、お一人でここにおやすみになるのですか、お若いうちはようございますね、何も知らずやすんでいらっしゃる」言わでものことを言いながら、お雪の寝顔をしげしげと見入り、にっこり笑って、立ち上ると、妙な足拍子を取って、蒲団(ふとん)の四隅を、八角に廻って踊りはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...最後に、落ちる時も、上る時も、また十文字に擦(す)れ違うときにも元気よく鳴きつづけるだろうと思った...
夏目漱石 「草枕」
...隨分と高く上ることを力めたと見えて...
原勝郎 「鞦韆考」
...十二月十二日 原民喜原子爆弾 即興ニスギズ夏の野に幻の破片きらめけり短夜を※れし山河叫び合ふ炎の樹雷雨の空に舞ひ上る日の暑さ死臭に満てる百日紅重傷者来て飲む清水生温く梯子にゐる屍もあり雲の峰水をのみ死にゆく少女蝉の声人の肩に爪立てて死す夏の月魂呆けて川にかがめり月見草廃虚すぎて蜻蛉の群を眺めやる●昭和二十年十二月二十八日 八幡村より 松戸市 永井善次郎宛拝復 十七日日附の端書拝見...
原民喜 「書簡」
...怒りと悲しみが一度に頭に上るのを感じた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...いつも一杯めし上ると声色(こわいろ)使いや辻占(つじうら)売り...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...眠い思ひをしながら何時(いつ)も起き上るのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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