...今朝陽が上つたが故に明日又陽が上るものとは誰れが保證し得るのだ...
有島武郎 「潮霧」
...十段ばかり上ると...
海野十三 「空襲葬送曲」
...河内川の左岸を上る...
大町桂月 「足柄の山水」
...(泣く)(数枝)(苦痛に堪えざるものの如く、荒い呼吸をして、やがて立ち上る...
太宰治 「冬の花火」
...これを上ると、またもう一つ...
橘外男 「仁王門」
...跳ね上るやうな盛子の声を...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...手を引っ張ったりして上るような嶮(けわ)しい峠もあった...
徳田秋声 「足迹」
...積み重り渦巻き脹れ上る入道雲が...
豊島与志雄 「土地」
...然し立ち上るともう外へ出たくはなかった...
豊島与志雄 「反抗」
...それが出来上ると...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...巨大に巨大に宇宙は膨(ふく)れ上る...
原民喜 「鎮魂歌」
...かけ上る駒の蹄に踏み散らす雲霧のあはひを見れば一歩の外己に削りたてたる嶮崖の底もかすかなることおそろし...
正岡子規 「かけはしの記」
...飛び上る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...月中の角声馬に上るを催す...
南方熊楠 「十二支考」
...浮き上るようなスパニッシュ・ワンステップのリズムと一緒に思い出しつつ...
夢野久作 「少女地獄」
...征途に上る将士にたいし...
吉川英治 「三国志」
...空のほうに舞い上る...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...脚に這い上る山蟻を払い払い深い若葉の蔭で見た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索