...僕のフアウストが出來上る頃には...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...夕立の霽(は)れ上る様にサツと収つて...
石川啄木 「足跡」
...夢中で立ち上るといきなり麗子に掴みかかりました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...コーリヤはとび上るほどおどろきました...
オイゲン・チリコフ 鈴木三重吉訳 「そり(童話)」
...手短(てみじか)な奴にはちよい/\飛び上る程痛いのがある...
薄田泣菫 「茶話」
...もくもくと火焔のやうに力強く燃え上る青葉若葉の蒸騰と憂鬱との抱合より生れた...
薄田泣菫 「独楽園」
...客観でなければ何うしても渾然として宙宇(ちうう)に浮び上るやうな作品を得ることの出来ない必至の事実...
田山録弥 「自他の融合」
...九十度にも上る日がある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...小堀樣のお屋敷へ上ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのほかの時は殆んどカラカラに乾上るのです...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...縁から座敷へ上ると...
久生十蘭 「湖畔」
...十二月十六日 晴湯俣(一〇・二〇)―第五発電所(一一・五〇〜一二・一〇)―濁(一二・四五)―三ノ沢橋(一三・〇五)―葛(一四・一五〜一四・三〇)―第二発電所(一五・三〇〜一五・四五)―バス―大町(一六・〇五)うそのように晴れ上る...
松濤明 「槍ガ岳」
...各結婚当りの出生は七ないし八の多きに上るものと...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...夏で家賃が上るから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...始て江戸に上る途中で...
森鴎外 「俳句と云ふもの」
...若林博士の説明を震え上るほど深刻に理解して行く学力だの……そんなものはどこで自分の物になって来たのか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その後から博士夫人が続いて立上ると...
夢野久作 「笑う唖女」
...アリストテレースの『オルガノン』の註釈を初め三十四種に上る哲学上の著述はあまり残って居らない...
和辻哲郎 「鎖国」
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