...一人出来上る丈(だけ)である...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...その湧上る心の内容は何ぞ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分は飛び上る程吃驚(びつくり)した...
石川啄木 「葬列」
...まずエレベーターの前に立って、「あら上るだ、上るだ...
高浜虚子 「丸の内」
...「止まれ!」たちまち大檣(たいしょう)にスルスルと停止信号が上る...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...いっそう震え上るであろうし...
橘外男 「逗子物語」
...(ぎょっとして起ち上る)今この家の周りだって...
林不忘 「安重根」
...そして道阿弥がよう/\その床穴から這(は)い上ることを許されたのは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...この支部図書館がいよいよ出来上る時...
中井正一 「機構への挑戦」
...油然(ゆうぜん)として胸に湧き上るのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...無言のままに立ち上ると...
久生十蘭 「魔都」
...久々親子三人で話して十二時、二階へ上る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...下るよりも上るほうがずっとやさしいのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...「これが出来上るまで英坊は...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...誰に云ふともなしに呟きながら立ち上ると...
牧野信一 「雪景色」
...余は再び病室の方に這(は)ひ戻りて蒲団に上るや否や頭を枕の上に安めて...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...誰でも之を持ち上るものあらば...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...その跡(あと)の茶汁へお米を入れて気長に煮ますが出来上る少し前に塩を加えて味を付けます...
村井弦斎 「食道楽」
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