...鉄の鞭(むち)をとつて立ち上ると...
芥川龍之介 「杜子春」
...一冊は、夢中で我が家の、階子段(はしごだん)を、父に見せまいと、駆上る時に、――帰ったかと、声がかかって、ハッと思う、……懐中(ふところ)に、どうしたか失(う)せて見えなくなった...
泉鏡花 「絵本の春」
...その艇夫は立ち上る...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...飛び上る様にはね起きて...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...10.仕事は數日中に出來上るでせう...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...二尺玉が上るということになって居て...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...立ち上るところがありますけれど...
太宰治 「風の便り」
...ただ躍り上るような軽やかさ……真っ白な妻の肌に銃弾を打ち込み...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...解き放たれるのを待ちかねて後脚で立ち上る...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ましてその時々に勝手に対象に対応させさえすれば出来上るというものでもない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...まもなく焚付の火が勢いよく燃え上ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...諸君の学問見識が諸君の血となり肉となりついに諸君の魂となった時に諸君の理想は出来上るのである...
夏目漱石 「野分」
...其外に高く上る拍子に頭から釵のぬけ落ちるのを興がつた詩人もあつた...
原勝郎 「鞦韆考」
...玄関へ上る石段の磨滅(すりへ)っている家もあったが...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...半面(めかつら)をかけて舞台に上るなり...
夢野久作 「近世快人伝」
...アパリションのやうに浮び上る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...一個の信長が京都へ上るため...
吉川英治 「新書太閤記」
...二階に上ると、なるほど瀧は正面に眺められた...
若山牧水 「熊野奈智山」
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