...そこで素早(すばや)く肘をついて起き上ると...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...火の粉が雨のやうに舞ひ上る――その凄じさと云つたらございません...
芥川龍之介 「地獄変」
...火粉が飛んで来ればすぐさま燃え上るのだから*……...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...甘くすれば附上る...
魯迅 井上紅梅訳 「些細な事件」
...飛び上る程びっくりした...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...一革命といふ言葉は、今では、被壓制者の唇にも、また所有者の唇にすらも、屡々上る...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...蓐食して船に上る...
大町桂月 「金華山」
...雉驚いて空に上ること三四尺...
大町桂月 「常磐の山水」
...繭相場(まゆそうば)度拍子(とひょうし)もなく上るとか此村に一歩を入れぬ繭景気よき蚕(こ)ゆへ正しき繭を作りたる五月六日 句謡会...
高浜虚子 「六百句」
...夫の方もいずれまた一と波瀾(はらん)持ち上ること分ってましたが...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...自由主義者は例えばこうして出来上るだろう人格者に無論反感と軽侮とを示すだろうが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ほんの毛筋ほどでも外へ踏み出そうものならすぐ途端に喧嘩の火の手が上るのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...そして、つっと立上ると、次の間を抜けて、廊下へ出て、手を叩いた...
直木三十五 「南国太平記」
...とび上るほどうれしくそして又おどろきもした...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...あなたの召上る位のをたべているらしいわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...實はこちらへ上るまでは...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...いかに憧れの旅路に上るのであっても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...沖永良部島では最近まで人が死ぬとその霊は天の庭へ上るという信仰が生きていた...
柳田国男 「海上の道」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??