...夜でも明けたように鬨(とき)をつくっているではないか?オルガンティノは飛び上るが早いか...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...」「そんな、そんな事、何、こんな内、上るにも、踏むにも、ごらんの通り、西瓜(すいか)の番小屋でもありゃしません、南瓜畑の物置です...
泉鏡花 「薄紅梅」
...下る道こそ上る道です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...飛んで天に上るを見るか...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...雅戯(がき)何人(なんびと)か半仙に擬する分明なり瓊女(けいじょ)金蓮を散ず広寒隊裏(こうかんたいり)応(まさ)に相(あい)(ねた)むべし信ずるなかれ凌波(りょうは)便(すなわ)ち天に上るを詩ができると陳はそれを口にしながら出て...
田中貢太郎 「西湖主」
...終にはそれが君主の地位に上ることもありがちである...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...日本でも既成政党がいくつかに分裂した揚句でなければ人民戦線などは出来上る理由はない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...私が立上ると、彼女も自動人形のように立上った...
豊島与志雄 「悪夢」
...そして立ち上ると...
豊島与志雄 「道標」
...うるみを持って半透明に湧き上るまま...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...油然(ゆうぜん)として胸に湧き上るのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...牝馬は延から立ち上ると...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...わらじがけでとぼとぼと峠を上ると...
平山蘆江 「怪談」
...故に丁度(ちょうど)雲雀の上る処を時鳥が横ぎりてあたかも十文字の如くなりたるをいふなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...支那において窮乏の結果その数が莫大に上るところの奴隷自身の間のことである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あなたの召上る位のをたべているらしいわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...藍丸王は鏡の取り付けが出来上るのを待ちかねて...
夢野久作 「白髪小僧」
...彼らの後から陸続として飛び上る群衆は...
横光利一 「上海」
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