...伸び上り高く抛(ほう)りぬ札納(ふだおさめ)人顔はやうやく見えず除夜詣(じょやもうで)十二月三十一日 除夜詣句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...コックやアマは酒の上り高をくすねる...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...上り高のさしを数えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...知行所の上り高というようなことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...その日いっぱいの上り高のしめくくりをしたお角は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後、おりゃ、女という方にはさっぱり綺麗に、よくもここまで通して来たもんだ、悪い事ぁするが、その悪いことも性分でやってるので、意地でやるわけじゃねえんだ、因果なことに、盗むのが面白くって面白くって、世間が隙(すき)だらけで隙だらけで、だまって見ていられねえから、ついちょっと手が出る、手が出ると、足が物を言うので、ツイツイここまで盗みを商売にしては来たものの、その上り高で、道楽を一つするじゃなし、お妾(めかけ)を一人置こうじゃなし、時たま旨(うめ)え酒を飲んで、旨え物を食ってみるくれえが関の山なんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一日の上り高で神殿を修覆し貯蓄金もできしなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...何の事もない愛嬌笑いにして見せると言う……おかげで蔵元屋の毎晩の上り高は大したものであろうが……これと申すもモトを質(ただ)せばお熊さんの両親の不心得から起ったことで...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...ちょうど今日中の上り高(だか)ぐらいあるでしょ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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