...彼は「北国の雪をはらうて京へ上りしより一度も敵に後を見せず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...やがてしずかに浮き上りはじめた...
海野十三 「地球要塞」
...」踏み越し段を上りながらホームズが言う...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...書生上りの人などがよく取りつく商売である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...――店の上り口の...
高見順 「如何なる星の下に」
...まず眼ざすのはすぐ目の前から爪先上りに山を登ってゆく林間の小径(こみち)であった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...略して起上り又おきあといふ)懷しく思ひ出しながら...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...上りかける太陽の光の助けを得た...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...七時発上り列車は買い出し客が多く...
永井隆 「この子を残して」
...こうして立ち上り...
中里介山 「大菩薩峠」
...上りたければこそ飛び込んだのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...午後六時の上り発破の時であった...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...」清君は内火艇の甲板に立ち上り...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...私はマルテン・ルーテルの祈りを口吟みながら立ち上りました――...
牧野信一 「卓上演説」
...神と神の子は少女を誘ひつゝ樂を鳴らして次第に高く上れば少女も次第に高く上り來る...
正岡子規 「花枕」
...大概眞言宗の坊主上りがやつたので...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...これは『斉東野語(せいとうやご)』に出た野婆の腰間を剖いて印を得たというのと、大瓶猩々の謡に「あまたの猩々大瓶に上り、泉の口を取るとぞみえしが、涌(わ)き上り、涌き流れ、汲(く)めども汲めども尽きせぬ泉」とあるを取り合せて造った譚らしい...
南方熊楠 「十二支考」
...」三月堂前の石段を上りきると...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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