...我血は湧き上りたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...すぐ横にはまだ雪が残っているのだから……首まで湯につかって、いい気持になっていると、雨がこぶりになって、雲が上り始めた...
石川欣一 「可愛い山」
...茅野停車場の十時五十分発上りに間に合うようにと...
伊藤左千夫 「白菊」
...2.彼は客を導いて廣い階段を上り...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...房一の湯上りでよけい赤紅(あか)く輝く顔がのぞいた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...安直なお弁当をお上りになると...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...偶然来合わせた一組の女学生上り達と一緒に「おけさ」を見たり御馳走にあずかったり(尤も一夕座談会はやったが)しただけだったが...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...「馬鹿野郎!」道庵先生がバネのように起き上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この辺は何というところでござろうな」兵馬は立ち上りながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...後刻上りますよ」こうして...
中里介山 「大菩薩峠」
...上りだけならこのくらいな事はそう骨は折れないんだが...
夏目漱石 「坑夫」
...一里半の峻嶮な上り一方の坂道は...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...上り框(がまち)で足を拭いていたのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どうぞお上りになつて――」垣根の間から覗いてゐる見物人に向つて彼は...
牧野信一 「雪景色」
...これは『斉東野語(せいとうやご)』に出た野婆の腰間を剖いて印を得たというのと、大瓶猩々の謡に「あまたの猩々大瓶に上り、泉の口を取るとぞみえしが、涌(わ)き上り、涌き流れ、汲(く)めども汲めども尽きせぬ泉」とあるを取り合せて造った譚らしい...
南方熊楠 「十二支考」
...チョイト小股が切れ上り過ぎてる...
三好十郎 「好日」
...上りの汽車は待ってるだから...
三好十郎 「樹氷」
...思わず立ち上りてお前はどこから来たかと問うに...
柳田国男 「遠野物語」
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