...されど我がアンジエリカが家の廣き臥床(ふしど)に上りしときは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その町にある狭い横丁、それは急な下り坂になって、小家がちの谷の向うが、又上り坂で、その先は若葉で隠れて居るようなところもある...
岩本素白 「寺町」
...」と全く意気悄沈(いきしょうちん)して、六号活字ほどの小さい声で言って、立ち上り、「いくら?」という...
太宰治 「禁酒の心」
...香煙がゆらゆらと墓の陰から立ち上りはじめた...
橘外男 「逗子物語」
...階段を上りきると...
豊島与志雄 「反抗」
...当世風の厚化粧入毛(いれげ)沢山の庇髪(ひさしがみ)にダイヤモンドちりばめ女優好みの頬紅さしたるよりも洗髪(あらいがみ)に湯上りの薄化粧うれしく思ふ輩(やから)にはダリヤ...
永井荷風 「一夕」
...悪女塚のところへ押し上り...
中里介山 「大菩薩峠」
...女郎上りが有難きや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本日の上り、松竹座三五〇〇・金龍二七〇〇の由...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十時五十二分の上り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...牀(とこ)に飛び上り...
南方熊楠 「十二支考」
...われも倶(とも)にかへり路(じ)に上りぬ...
森鴎外 「うたかたの記」
...上り下りの見当が附かないのはチョット頭を振った...
夢野久作 「鉄鎚」
...召し上りますか……ハラショ……...
夢野久作 「死後の恋」
...支那料理が出来上ります...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...強風のために米棉相場が上り出した...
横光利一 「上海」
...斜め上りになつてゐる澤の奥のつめの所に一竝び細く杉の木立の立ち續いてゐるのはいかにも靜けく明るく眺められます...
若山牧水 「樹木とその葉」
...わが汽船はその真近に吹き寄せられながら或は高く或は低く上りつ下りつして実にあわれな心細い歩みを続けて行く...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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