...最初に當てられた私の仕事は兩梯子の頂上に立つて高い天井に下塗りをすることであつた...
石川三四郎 「浪」
...殊に梯子の頂上に立つ足の緊張とその疲勞は甚だしかつた...
石川三四郎 「浪」
...急な坂の上に立つてゐた...
石川啄木 「鳥影」
...高架線の上に立つて...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...お前が岡の上に立つてゐる中に...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...新橋の上に立つと...
海野十三 「一坪館」
...壓伏階級と被壓伏階級との敵對の上に立つてゐた...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...踊(をどり)の女の人はやつぱり同じやうに入口の石段の上に立つて...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...これについての確かな見解を基礎としてその上に立つことが要望せられるであろう...
津田左右吉 「日本精神について」
...更にまた二十世紀の教育理論は社会学的・社会哲学的な基礎の上に立つことを特色としている...
戸坂潤 「辞典」
...一度議政壇上に立つと彼は別人の観があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それ自身が一の働きの上に立つものである...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...自分は立つて敷居の上に立つた...
夏目漱石 「變な音」
...詩とは五官及び感情の上に立つ空間の科學である...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...現在この邦に於いて氏の上に立つ写実的作家はないであらう...
菱山修三 「再びこの人を見よ」
...」今や人間は自己みづからの上に立つことが可能になつた...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...汝ら諸民の上に立つ武将たり市尹(しいん)たりしながら...
吉川英治 「三国志」
...人の上に立つなどは思いよらぬことと教えてくれました...
吉川英治 「三国志」
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