...釣り上ぐる者を見る毎(ごと)に...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...たツた三つ上ぐらゐのが――丁度...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ふと見上ぐる神棚の上に...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...敢て申上ぐる必要は無い...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...それも普通のことなら消息でも歌でもさし上ぐるのなれど...
田山花袋 「道綱の母」
...見上ぐるばかり凛々しき容姿(looking very tall and handsome)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...アイネーア,スを大地より空のへ高く引上ぐる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大きな図体を揺ってせり上ぐるその笑い声を聞くと...
豊島与志雄 「神棚」
...十手捕縄の返上ぐらいじゃ済まねえぞ」「ヘエ――」八五郎は全く追っ立てられるように飛んで出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その都度御返事申し上ぐべきところ延引仕(つかまつ)り何とも申訳ございません...
野呂栄太郎 「平野義太郎宛書簡」
...壁上の時計を見上ぐれば正に三時十分...
久生十蘭 「魔都」
...その擬人法を用ゐたる者は手をついて歌申し上ぐる蛙かな 宗鑑いやめなる子供産み置けほとゝぎす 同花の香を偸(ぬす)みて走る嵐かな 同青柳の眉かく岸の額かな 守武鶯の捨子なら啼けほとゝぎす 同名のりてやそも/\こよひ秋の月 同撫子(なでしこ)や夏野のはらの落し種 同の類(たぐい)なり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...自分は梶原に向ひて坐り頭を下げ「面(おもて)を上げえ」にて「へえ」といひて顔をやや顰めて上ぐ...
三木竹二 「いがみの権太」
...再びとり上ぐることを得べきをや...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...左の上ぐつがべったりとチャンにくっついて...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
...サッと大刀振り上ぐ...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...愛児嬢次の保護をお頼み申上ぐる程のお方も亦(また)...
夢野久作 「暗黒公使」
...乗り移りし小蒸汽(こじようき)より見上ぐれば...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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