...次第上がりに月給が殖えても...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...せっかくいらして下さいましたけれど……今夜は水の尾へお泊りになって……明朝(みょうあさ)もう一度訪ねていただけません? そうすれば……わたくしたち途中までお迎えに上がりますから……」あとから思えば...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ボオト・デッキに上がり...
田中英光 「オリンポスの果実」
...黒光りのする店先の上がり框(がまち)に腰を掛けた五十歳の父は...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...ホームズは我慢ならないとばかりに声を上げて椅子から立ち上がり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...彼は地に伏し、また立ち上がり、戸口のすみに隠れ、また飛び出し、姿を隠し、また現われ、逃げ出し、また戻ってき、嘲弄(ちょうろう)で霰弾(さんだん)に応戦し、しかもその間に弾薬を略奪し、弾薬盒(だんやくごう)を空(から)にしては自分の籠(かご)を満たしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...上がり口を奥へ、二つ目の角を右へ切れて、突当たりを左へ曲がると東側の部屋(へや)だと教わったとおり歩いて行くと、はたしてあった...
夏目漱石 「三四郎」
...ガラッ八の野郎が来たら石原の兄哥(あにき)の家へ来るようにって言っておくれ」平次は気さくに立ち上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その爲にどんな騷ぎが持上がり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――氣の毒だがその疊を一枚あげて見てくれ」「へエ」甥の善介は立上がりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三人の人が候補者に上がりはしましたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...何人かの者は立ち上がり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...ベッドから起き上がり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...くだらぬ口実で邸宅に上がり込み...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...盛上がりてねむる赤犬...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...ひらりと陸(おか)へ飛び上がりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...窓外へ伸び上がり「あそこです...
吉川英治 「随筆 新平家」
...畳敷きの上がり框(かまち)は...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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