...橋の上から見ると...
有島武郎 「或る女」
...その牢は、上から見ると、円形で、高い壁にかこまれ、そうして天井がなかった」「ほほう」「女王たちを、この天井のない牢にぶちこむと、火星人たちは、今度は水をそそぎ入れた」「水の中に、おぼれさせるのですね」「そうではない...
海野十三 「火星兵団」
...上から見ると三角形になっている隅の飾戸棚があった...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...上から見ると縦の深い溝によって左右両半球に分かれ...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...上から見るとこんなに高かったかと思われるほどだった...
田畑修一郎 「石ころ路」
...その提出された仕事が問題の各方面を引っくるめた全体の上から見ると実に些末(さまつ)な価値しかないものと他の多くの人からは思われるものであっても...
寺田寅彦 「学位について」
...あるいは上から見ると丁度鷹の羽のように見えるものなどいくらでも種類があった...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...であるから法律上から見ると一種の脅迫的自殺と見なし...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...トラックの上から見る...
林芙美子 「浮雲」
...「上から見ると、直(す)ぐそばのように思いましたが――遠いですね」「何じゃ、と?」と、戸田老人は足をとめた...
本庄陸男 「石狩川」
...帝国鉄道全図の上から見るならば...
牧野信一 「熱海線私語」
...あまり曲つてゐないつもりで駆け通して来たのだもの! 丘の上から見ると渚の深い弧線の中程に立つてゐた...
牧野信一 「駆ける朝」
...あんた無事でいたんだね」女は上から見るような眼つきをした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...上から見るとすぐ分ることだったが...
横光利一 「旅愁」
...ことばの上から見ると非常な光栄のようであるが...
吉川英治 「三国志」
...これを盤蛇谷(ばんだこく)の上から見ると...
吉川英治 「三国志」
...雲の上から見る気がして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...文章や語法の上から見ると...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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