...その日天気は上々で東向きの壁はさわってみたら内部からでもほんのりと暖かみを感ずるだろうと思われるほど暑くなっていた...
有島武郎 「或る女」
...上々の首尾であった...
江戸川乱歩 「影男」
...帰宅した夫から上々の首尾であったことを聞かされた幸子は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あれほど上々の御機嫌であったフョードル・パーヴロヴィッチが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...試験としては先ず上々であると云わなければならぬ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...ところで首尾はどうだい」「上々さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自害ですめば上々...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日和(ひより)は上々...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前の首尾はどうだ?」「上々ですぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...仕掛けは全て上々とか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...売れれば上々...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...上々吉の舞台なので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...子供の習字を極上々とほめはやす手なのだらうと推察される...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...縞(しま)もまた上々であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...首尾は上々だったのだろう...
山本周五郎 「雨あがる」
...莫大といっていいくらいです」彼は上々のきげんで...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...義貞は上々の機嫌で...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし賜謁(しえつ)は、上々の首尾で、義貞は身にあまる思いにくるまれ、さらにべつな庭では、准后(じゅんごう)三位ノ廉子(やすこ)にも謁(えっ)した...
吉川英治 「私本太平記」
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