...上々のちゞみは経糸(たていと)二十升(よみ)より二十三升(よみ)にも至(いた)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...帰宅した夫から上々の首尾であったことを聞かされた幸子は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...昧々居(最上々々)いよ/\深耶馬渓を下る日である...
種田山頭火 「行乞記」
...いま上々首尾の報告を齎(もたら)したわけです...
中里介山 「大菩薩峠」
...天気もまずは上々であったが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...上々の首尾で立ち歸りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自害ですめば上々...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日和(ひより)は上々...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今年は上々と豊年であると云ふ...
正岡容 「東京万花鏡」
...とか、尤(もっと)もらしい顔をして、蔭口を吐いていた、いわゆる、通人の連中も、いつとはなしに軟化してしまって、昨日の舌の根を、今日は、どう乾かしたものか、――いやもう、かの役、至極絶妙、極上々吉、歌舞伎道、創(はじ)まっての逸品(いっぴん)とでも申しましょうか...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お天気は上々だしね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...お門出(かどで)は上々吉です...
吉川英治 「私本太平記」
...(中入(なかい)りの一挙は、首尾上々、味方の大勝に帰したとはいえ、なお賤ヶ嶽、岩崎山、堀秀政の東野山より堂木(だんぎ)へわたる敵のうごきも定かでない...
吉川英治 「新書太閤記」
...重さ六十二斤水磨(すいま)作りの錫杖は上々なものだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...看板にいつわりなしの上々の吟醸(ぎんじょう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...船出の幸先(さいさき)は上々吉だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...飲んでみると生一本の上々である...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
...ご機嫌も常になく上々吉だった...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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