...家の中は倍も賑(にぎや)かになったようだね」長造は上々の御機嫌で...
海野十三 「空襲葬送曲」
...無用不利の刺戟を彼等の本国に与えることは策の上々たるものではないというものであった...
海野十三 「地球発狂事件」
...したがって店員の働きも平均されるのをもって上々とする...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...上々吉の天候でもあり気分でもあつた...
種田山頭火 「其中日記」
...あれほど上々の御機嫌であったフョードル・パーヴロヴィッチが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...試験としては先ず上々であると云わなければならぬ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...昔はせいぜい一反歩二石も取れれば上々だったのが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...「実に上々のお生れだが金銭の福はない...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...一坪テラスまでゆければ上々である...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...もしかすると君は本郷の方へ居るのではないかとも思ひそれだと上々...
原民喜 「書簡」
...金は惜しけれど見る目も憎ければ家に居らぬは上々なり...
樋口一葉 「大つごもり」
...「男爵、上々です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...縞(しま)もまた上々であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...一柳斎は上々の機嫌で胡麻塩(ごましお)の総髪を撫で上げた...
夢野久作 「斬られたさに」
...「上々首尾!」両使は...
吉川英治 「三国志」
...「上々の首尾でした...
吉川英治 「三国志」
...人交(ひとま)ぜもせずに、一騎(き)打ちとなった槍(やり)と槍(やり)は、閃光(せんこう)するどく、上々下々、秘練(ひれん)を戦わせていたが、たちまち、朱柄(あかえ)の槍(やり)さきにかかって、猪子伴作(いのこばんさく)は田楽刺(でんがくざ)しとなって、草むらのなかへ投げとばされた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...看板にいつわりなしの上々の吟醸(ぎんじょう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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