...焼蛤も三都無類さ...
泉鏡花 「歌行燈」
...十日町には三都(さんと)呉服問屋(ごふくとひや)の定宿ありて縮をこゝに買(かふ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...東京の三都の女に就いて何か書いて見ないかとの話しに...
竹久夢二 「砂がき」
...晋(しん)の左思(さし)が作った三都(さんと)の賦は十年してできあがりました...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「織成」
...江戸は天下のいわゆる三都会なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...四の三都の花はまだ少し早けれど...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...東京川崎横浜の三都市は完全な燈火管制を実施し...
戸坂潤 「社会時評」
...これを三都の三名物という...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを粗製して年々三都へ売り出すことにしたものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...これなら三都の大歌舞伎へ出したって...
中里介山 「大菩薩峠」
...殊に三都の如きはその最も甚だしきものにして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...――だが、あの生れ損(そこな)い、何という綺麗(きれい)さなんだろうねえ、あんまり世間の評判が高いから中村座をのぞいたときにも、思い切って舞台すがたの美しい役者だとは思ったが、素顔が、又百倍増しなのだもの、三都の女子供が、血道を上げるのも無理はねえ――と、讃めて置いて、又、おこりっぽく、――おいらあ、しかし、今夜のことは忘れはしねえぜ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...繁喧は三都に次ぐ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三都の富豪どもが...
山本周五郎 「花も刀も」
...上野の精養軒に三都美術家懇親会があって大隈侯の臨席...
山本笑月 「明治世相百話」
...三都ともにその風(ふう)おとろえ...
吉川英治 「江戸三国志」
...三都はおろか田舎(いなか)城下にまで...
吉川英治 「治郎吉格子」
...三都に聞えた富豪(かねもち)じゃの...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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