...三稜草(みくりぐさ)生(お)ふる河原(かはら)に葦切(あしきり)はけゝしと噪(さわ)ぎ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...これは三稜(さんりょう)の柱(はしら)のようであった...
海野十三 「金属人間」
...更にすすんで君の先きの詩集「聖三稜玻璃」を一讀するや...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...欲望と愛惜の三稜鏡(プリズム)を通して想像していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そつけない三稜形(りようけい)の種(たね)が膨(ふく)れつゝまだ一杯(ぱい)に白(しろ)い蕎麥畑(そばばたけ)やそれから陸稻畑(をかぼばたけ)の上(うへ)に囀(さへづ)つた...
長塚節 「土」
......
長塚節 「土」
...赤く錆びた三稜剣(エペ)...
久生十蘭 「キャラコさん」
...こっちへ!」古物のなかから三稜剣をぬきだして右手に握ると...
久生十蘭 「金狼」
...夜目(よめ)にもどきどきするような三稜の細身の剣(ラツピエール)を抜き出して...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...黒三稜(みくり)の重なる沼沢に漬つた凶時よ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...またまれに縫線が三条あって三稜形(Trigona)のもの...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...灌園はそれを「水莎草(すいしょうそう)(救荒本草 磚子苗注)水生のかやつりぐさなり苗葉三稜に似て陸生より長大なり高さ三四尺武州不忍の池に多し」と書いている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...荊三稜(けいさんりょう)みくり(和名鈔) ←(大沼是)おほかやつり ←(大沼是)莎草香付子(しょうそうこうぶし)はますげ(本草和名) ←(大沼是)一種 水莎草(救荒本草 磚子苗注) ←(大沼非...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...水辺ニ多ク生ズ葉ハ狭ク長ク一尺余コレヲ断バ涎アリ一根ニ叢生ス春ノ末薹ヲ起ス高サ二三尺小葉互生ス五月梢頭及葉間ニ穂ヲ出シ節ゴトニ十数花層ヲナスソノ花三弁三萼淡緑色大サ一分許中ニ淡黄色ノ蕊アリ後実ヲ結ブ……コノ実ヲ仙台ニテノミノフネト云後黄枯スレバ内ニ三稜ノ小子アリ茶褐色形蓼実ノ如シ是金蕎麦ナリ根ハ黄色ニシテ大黄ノ如(ごと)シ...
牧野富太郎 「植物記」
...柔かい葉房が一ふき毎に大変鋭い刷毛(はけ)ではいた三稜形になって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...知らずとも尋ねて知らん三島江に生(お)ふる三稜(みくり)のすぢは絶えじなとも書いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これに反して探偵小説の使命は三稜鏡で旧式芸術で焦点作られた太陽の白光を冒涜し...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...いつも明るいA(エエ)の字は白水晶(しろずゐしやう)の三稜鏡(プリズム)に七(なな)つの羽(はね)の美(うつ)くしい光の鳥をじつと抱く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
便利!手書き漢字入力検索