...三界といえば、人間界・天界・地獄界のことを指します...
...三界の輪廻を超越したいと思う人が多くいます...
...三界に縛られず、真の自由を得たいと思っている人もいます...
...三界を超越することは、仏教の目的でもあります...
...三界の存在は、人生の意味や目的を考えるきっかけになるかもしれません...
...義雄自身にも長い詩篇「三界獨白」中の「常盤(ときは)の泉」があつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何が故に女子に罪多くして三界に家無きかに対しては疑問を提起しておらぬ...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...「迷うが故に三界の城あり...
高神覚昇 「般若心経講義」
...三界唯一心とかの句をいまでも忘れずにゐる...
太宰治 「思ひ出」
...先日も、ある年少の友人に向って言った事だが、君は君自身に、どこかいいところがあると思っているらしいが、後代にまで名が残っている人たちは、もう君くらいの年齢の頃には万巻の書を読んでいるんだ、その書だって猿飛佐助だの鼠小僧だの、または探偵小説、恋愛小説、そんなもんじゃない、その時代に於いていかなる学者も未だ読んでいないような書を万巻読んでいるんだ、その点だけで君はすでに失格だ、それから腕力だって、例外なしにずば抜けて強かった、しかも決してそれを誇示しない、君は剣道二段だそうで、酒を飲むたびに僕に腕角力(うでずもう)をいどむ癖があるけれども、あれは実にみっともない、あんな偉人なんて、あるものじゃない、名人達人というものは、たいてい非力の相をしているものだ、そうしてどこやら落ちついている、この点に於いても君は完全に失格だ、それから君は中学時代に不自然な行為をした事があるだろう、すでに失格、偉いやつはその生涯に於いて一度もそんな行為はしない、男子として、死以上の恥辱なのだ、それからまた、偉いやつは、やたらに淋しがったり泣いたりなんかしない、過剰な感傷がないのだ、平気で孤独に堪えている、君のようにお父さんからちょっと叱られたくらいでその孤独の苦しさを語り合いたいなんて、友人を訪問するような事はしない、女だって君よりは孤独に堪える力を持っている、女、三界に家なし、というじゃないか、自分がその家に生れても、いつかはお嫁に行かなければならぬのだから、父母の家も謂(い)わば寓居(ぐうきょ)だ、お嫁に行ったって、家風に合わなければ離縁される事もあるのだし、離縁されたらこいつは悲惨だ、どこにも行くところがない、離縁されなくたって、夫が死んだら、どうなるか、子供があったら、まあその子供の家にお世話になるという事になるんだろうが、これだって自分の家ではない、寓居だ、そのように三界に家なしと言われる程の女が、別にその孤独を嘆ずるわけでもなし、あくせくと針仕事やお洗濯をして、夜になると、その他人の家で、すやすやと安眠しているじゃないか、たいした度胸だ、君は女にも劣るね、人類の最下等のものだ、君だって僕だって全く同等だが、とにかく自分が、偉いやつというものと、どれほど違うかという事を、いまのこの時代に、はっきり知って置かないといけないのではなかろうかと、なぜだか、そんな気がするのだがね、などとその自称天才詩人に笑いながら忠告を試みた事もある...
太宰治 「鉄面皮」
...何しろアメリカ三界(さんがい)を渡り歩いていろいろなことをして来た人間です...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼は裸一貫で亜米利加三界へ飛び出して行って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三界、三世に亙(わた)って争うぞ」いつもの玄白斎の気魄の充ちた声であった...
直木三十五 「南国太平記」
...三界(さんがい)かけての...
直木三十五 「南国太平記」
...三界(さんがい)の首枷(くびかせ)というもののないことは...
永井荷風 「西瓜」
...有縁無縁(うえんむえん)の三界の亡霊というは果して何者?それは狂熱的...
中里介山 「大菩薩峠」
...諺(ことわざ)に女は三界(さんがい)に家なしと申しまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...三界皆苦我當度(がいかいぐがたうど)...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...三界万霊塔が十二尋の海の底に立っているなんて想像しただけでも詩的だネ...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...「三界之万霊」とあり...
火野葦平 「花と龍」
...言葉も通じなけあ西も東もわからねえ人間の山奥みてえな亜米利加三界へ連れて来られて...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...山伏は旅の道から尾(つ)いてきたこの三界無縁の犬を...
吉川英治 「親鸞」
...それに三界無宿(さんがいむしゆく)の身で...
若山牧水 「樹木とその葉」
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