...岡村が持って来た清朝(しんちょう)人の画を三幅程見たがつまらぬものばかりであった...
伊藤左千夫 「浜菊」
...今の皇太后陛下が皇后宮に居られた頃に御下命を承った雪月花三幅対の図がすでに小下図(こしたず)を差し上げて御内覧まで得ていながら伸び伸びとなっているのを第一として...
上村松園 「画道と女性」
...最初の御前揮毫の節に、当時の皇后宮太夫三室戸伯爵を通じて、改めて二幅双か、三幅双の揮毫を、上納申し上げるようにという御用命を拝したのでございました...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...「雪月花」三幅を完成いたしました...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...藤原時代の御殿の風俗を雪月花の三幅に描き出したものでございます...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...皇太后陛下の思召によります三幅対の制作に一心不乱になっております...
上村松園 「無表情の表情」
...吉兵ヱヘ常信(つねのぶ)の三幅対に白銀五枚...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...恵心僧都の筆という伝説のある絹本の大幅三幅に収められた一つの構図である...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...床に芽出度い三幅對の軸物...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...その薄く禿げかかった頭が後(うしろ)にかかっている探幽(たんゆう)の三幅対(さんぷくつい)とよく調和した...
夏目漱石 「行人」
...向柳原の『潰(つぶ)れないものの三幅對(ぷくつゐ)』にされて居りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...のちのちあの大きな二幅(はば)三幅の竪旗(たてはた)となり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...前垂ももとは四幅(よはば)三幅(みはば)の広いものであったのが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...阿波屋が二曲屏風と三幅対を買って呉れ...
山本周五郎 「おれの女房」
...前の二元老と共に初期の三幅対となっている...
山本笑月 「明治世相百話」
...幅は練絹(ねりぎぬ)で三幅...
吉川英治 「新書太閤記」
...館丁は長短三幅の掛け物を重そうにかかえて現われた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...この三幅に対して右のような感じを抱かない人もあるではあろうが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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