...だめなんだ」広巳は三口四口続けて飲んだが...
田中貢太郎 「春心」
...第二杯は三口か四口に飲んでしまって...
寺田寅彦 「破片」
...肉の切れや味のない水を二口三口いやいや飲み込むのも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...平岡は膳の上の肴(さかな)を二口三口...
夏目漱石 「それから」
...僕は二(ふ)た口(くち)三口(みくち)無言で飯の塊(かたま)りを頬張ったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...迷亭は何にも云わないで箸を置いて胸を二三度敲(たた)いたが「奥さん笊(ざる)は大抵三口半か四口で食うんですね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ほんの二た口三口話をしたつきり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――夕刻より着類(きるい)三口持ちて本郷いせ屋にゆき...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...まだ二口、三口、あるぞ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...三千ずつ三口、それに化粧料を入れて〆めて一万両...
久生十蘭 「魔都」
...二口三口飲み下して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...とたった三口で干して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...大蛇はそこにあつたものを何やら二口三口たべて谷へ下りて行きました...
宮原晃一郎 「蛇いちご」
...藤田松軒(同人一昨日三口表御医師見習)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...未亡人は二口三口ゴクゴクと飲むと手を離した...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...利三口添えするであろう」「見損のうたか...
吉川英治 「新書太閤記」
...三口論や、なぐり合いは、日常茶飯事であるし、何か事ある時は、身を鎧(よろ)い、武器をひっさげて、戦をもする当時の僧であった...
吉川英治 「親鸞」
...二口三口と續けて行くうちに...
若山牧水 「比叡山」
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