... (三下=能力・地位が低い人を揶揄する言葉)...
... (三下=敬語を使わないで人を呼ぶ言葉)...
... (三下=謙虚な気持ちを表す言葉)...
... (三下=技能や能力を上げるために繰り返し行う作業)...
... (三下=上級者が指示する命令形の言葉)...
...三下野郎にやむごくつても...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...その時得三下枝をば...
泉鏡花 「活人形」
...三下め、先生の目を盗んでも、お前なんぞのは、たかだか駈出しの(タッシェン、ディープ)だ...
泉鏡花 「婦系図」
...ねえ」瓢箪(ひょうたん)のような顔の眼の下を真黒にした三下風情(さんしたふぜい)の男が...
高見順 「如何なる星の下に」
...三下で結構――かならずしもそういうことではなかったが...
高見順 「いやな感じ」
...三下の俺に、以上のようなクーデター計画があらかじめ詳しく告げられたわけではない...
高見順 「いやな感じ」
...三下の俺だけが無罪放免というのではなく...
高見順 「いやな感じ」
...私だって相当苦労を積んでるから三下(バム)か親分(ボス)かくらいは一眼で識別出来る...
谷譲次 「踊る地平線」
...花の下では陽氣な三下りの三味線で踊り...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...これによって三囲堤の下にあった葛西太郎(かさいたろう)という有名な料理屋は三下(さんさが)りの俗謡に...
永井荷風 「向嶋」
...なにぶん御贔屓(ごひいき)にお買上げを願いたいもんで……しがねえ三下奴(さんしたやっこ)のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...いっさいコミで、突っくるみで買っていただけば結構なんでございます」「よしよし、万事相当なものとして買ってやる」「いや、どうも、旦那は話せます、気合に惚(ほ)れました、失礼ながらお見上げ申しやした、そうさっぱりおいでなすっていただいてみますてえと、こっちも男でございます」「買ってやる、買ってやる」「それから、ついでにもう一つ、御奮発が願いたいのは、その、なんでござんす、旦那様の方から、そう奇麗に出られてみますと、申し上げるのが、少々気恥かしいようなわけ合いなんでございますが――中身の備前盛光と、こしらえと、金無垢とつっくるみで、相当のところをお買取りを願いまして、その上で、その、ひとつ、三下奴に免じて、多少の骨折り賃というやつを恵んでいただきてえんでございます」「ふふん――名刀を手に入れた時は、別に肴料(さかなりょう)を添えたりなんぞして祝う例はあるから、お前がせっかく掘り出して来たものに対しては、また相当のことはしてやる」「いや、何から何まで、話がわかってらっしゃる――こういう旦那にありついたのは、三下奴の仕合せはもとよりのこと、お差料そのもののためにも結構な仕合せでございます、ほんとに、話がこうもずんずんわかっていただいて、こんな嬉しいことはございません、ではひとつ、夜の明けないうちに、その相当のところでひとつ、しゃんしゃんということに願いたいものでございます」「よしよし、いま代金を渡してやる」「いや、有難い仕合せ――では、この一腰とお引きかえに」取引が、ここで表面上は極めて円満に成立したのだが、数字的にはなんらの具体化がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...三下奴(さんしたやっこ)ならば知らぬこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...吉三郎は仲間では三下(さんした)だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...つまらない三下野郎で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三下り半を叩き付けたとしたら...
正岡容 「寄席」
...三下奴とでもいうような心持で書いたんでしょうが...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...おまえさんみたいな三下(さんした)に小屋を荒らされて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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