...私はよく食堂から三上山と彦根の城とを見る...
竹久夢二 「砂がき」
...三上山(みかみやま)が見える...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――」京都から東へめったに来たことのない悦子は、今度が二度目の近江路(おうみじ)の景色に見入りながら、去年の九月雪子と上京した時に、瀬田の長橋や、三上山や、安土(あづち)佐和山(さわやま)の城跡などを教えて貰ったことを思い出していたが、汽車が能登川(のとがわ)の駅を出て少し行った時分に、どかんと云って、妙な所で停車してしまった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...湖の縁(ふち)にある三上山(みかみやま)と云うところには...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...三上山の蜈蚣(むかで)だのが...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...此の春遊びにいつた三上山が平濶な野洲郡の碧落と緑樹と點綴せる上にくつきりと薄墨色に染まつて見えてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...湖水の括(くく)れて川となるあたりに三上山(みかみやま)の蜈蚣(むかで)が這(は)い渡る様な瀬田の橋を眺め...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...三上山のある風景を中心にして...
外村繁 「澪標」
...大津に入るあたりで三上山を見た...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...三上山の大蜈蚣(むかで)ではないが...
長谷川時雨 「夏の夜」
...三上山蜈蚣あるべし...
南方熊楠 「十二支考」
...おおあれは三上山(みかみやま)...
吉川英治 「私本太平記」
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