...三の丸にいた味方の人数が二の丸へ追い詰められ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「此のお父様のお形見を、どうしてそちが持っていたのです?」「その仔細と申しますのは、先年おん父弾正殿が此のお城をお囲みなされました折、三の丸、二の丸まで取り詰められまして、最早や落城の運命に定まりましたところ、御先代一閑斎殿、或る日人知れず忍びの者をお召しになりまして、弾正殿を闇討(やみう)ちにするようにと、内々御沙汰(ごさた)を下されました...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...廿一日には三の丸を...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...三の丸の石段の下まで来ると...
寺田寅彦 「花物語」
...場所は藩にも奨励の際とて三の丸大書院を明渡してそこでさせた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...更に三の丸を造られた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...十日に至って新藩主が帰藩されたという事が伝って士分一同三の丸へ出頭した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...藩士一同三の丸へ出頭せよとのことで...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これまで代々の藩主は三の丸に住まわれて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...三の丸が焼けたので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...居城修復のため、江戸から神田末廣町の棟梁(とうりやう)柏木藤兵衞といふ、有名な城大工を國許まで呼び寄せ、濠、石垣から、三の丸、二の丸、本丸の繪圖面(ゑづめん)を引かせ、その上、嚴重にも嚴重を極めた、修復の原案を書き加へて、家老石津右門、藤兵衞と一緒に繪圖面を携(たづさ)へて江戸表に着いたのは四五日前のことでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...九年には城の三の丸で...
森鴎外 「栗山大膳」
...少しさきには三の丸の高い石垣の端が見え...
山本周五郎 「日本婦道記」
...平河門(ひらかわもん)、三の丸、丑寅櫓(うしとらやぐら)のこう三ツで、カギの手を作った内濠(うちぼり)の水です...
吉川英治 「江戸三国志」
...三の丸にわたる無数の狭間(はざま)狭間から...
吉川英治 「新書太閤記」
...三の丸へ入れてやれ」かれが...
吉川英治 「新書太閤記」
...「三の丸が、あぶない」と、聞え出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...三の丸占領の戦況を聞いても...
吉川英治 「新書太閤記」
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