...清逸の心にある未練を残しつつその万花鏡(まんげきょう)のような花は跡形もなく消え失(う)せた...
有島武郎 「星座」
...万花画譜(ばんかがふ)! 密偵の巣窟に...
海野十三 「流線間諜」
...万花鏡(まんかきょう)を一転して...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...そこには万花鏡の様な華(はなや)かな色彩がある訳(わけ)ではなく...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...芳香馥郁(ふくいく)として万花繚乱たる花園の中を通り抜けて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何らの必然性のない万花鏡(カレードスコープ)のような変化は結局本質の空虚を意味する事にもなるのだが...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...万花鏡(カレエドスコープ)のように眼もあやに寝そべったり動き廻ったりしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...南の万花てふ魚すきへ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...黄の万花灯(ネオン・サイン)の光りが一斉に瞬きはじめてゐた...
牧野信一 「変装綺譚」
...あなた方の憂さを晴し健やかな夢を誘ふであらう万花燎乱たる十誡が...
牧野信一 「〔モダン紳士十誡〕」
...同時にそれらの景色も亦そのとき遠い佗びしい山の手から歴々と万花鏡のごとく哀しく美しくわが目前に泛んで来ずにはゐなかつたのである...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...従つて其(その)絵は万花鏡(ばんくわきやう)を覗(のぞ)く如く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...万花(ばんくわ)とや申し候(さふら)ふべき...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...春の万花(まんげ)がらんまんと咲いて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...万花(まんげ)の彩(いろど)りには...
吉川英治 「新・水滸伝」
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