...彼女が帰国する日に、万感の思いを抱いていた...
...彼の演奏は、聞く人々に万感を与えた...
...突然の別れで、彼女は万感の思いに駆られた...
...人生で初めての受賞は、私にとって万感の思いがあった...
...彼女の涙の理由を知って、万感の思いでいっぱいになった...
...かくのごときことの話までも致しますのでございます」正造は万感胸に至るという面持で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...万感交胸に至って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この「去るに臨みて」の万感こもごもは...
谷譲次 「踊る地平線」
...万感交々至るとは今夜の私の胸中だ...
種田山頭火 「其中日記」
...万感をこめて贈る所以である...
富澤赤黄男 「天の狼」
...もとより俺もまた、万感をこめて、満身の露をはふり落しつつ、これにこたえた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...万感交至る趣きが裏にかくれてはゐるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...此景に対して静かにきのふを思へば万感そゞろに胸に塞がり...
正岡子規 「小園の記」
...万感が胸に迫るふうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...旅順口頭万感牽...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...とかく長陣には、寄手のほうが飽(う)み易く、油断も生じ易いものでございますゆえ――」――ふたたび名馬書写山の鞍に回(かえ)ると、彼は中国山脈の西の背にうすずく陽を馬上に見ながら、平井山の本陣から、万感を胸に、ゆるゆる降りていった...
吉川英治 「黒田如水」
...僅かな言葉のうちに万感をこめて別れを惜しんでいると...
吉川英治 「剣難女難」
...ひとみに万感をこめた...
吉川英治 「三国志」
...美保ノ関を離れた船上における父皇の万感のうちには...
吉川英治 「私本太平記」
...二人は万感をこめていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...万感こもごも胸にせまって...
吉川英治 「新書太閤記」
...すでに、利家の眼と、秀吉の眼とは、遠くから、笑(え)み交わしつつ、北ノ庄陥落の一別以来を、万感のうちに、語り合っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...万感のこと、来し方から今後のこと、到底、とっさには語りきれもしない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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