...徒(いたづ)らに万巻の書を読んでゐる文人墨客(ぼくかく)の徒を嫌つてゐたらしい...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...万巻の書より得た知識...
田山録弥 「墓の上に墓」
...われこれを見し時咄嗟(とっさ)の感慨あたかも万巻の図書咸陽一炬(かんよういっきょ)の烟(けむり)となれるが如き思ひに打たれき...
永井荷風 「書かでもの記」
...平素その心を失はずば半生世路(せろ)の辛苦は万巻の書を読破するにもまさりて真に深く人生に触れたる雄篇大作をなす基(もとい)ともなりぬべし...
永井荷風 「小説作法」
...ケダシ士君子(しくんし)万巻(ばんかん)ヲ読破スルモマタ須(すべか)ラク廟堂ニ登リ山川(さんせん)ヲ看(み)交(まじわり)ヲ海内(かいだい)名流ニ結ブベシ...
永井荷風 「小説作法」
...それにはもちろん万巻の書を読破された先生の博識が...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...サレド万巻ノ書貯ヘタランニハ之ヲ曝ス日数モ重ナリテ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「土用干ノ記」
...異書万巻...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...山陽は「院蔵書万巻...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...万巻読書看破去...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...万巻楼の主人は大伝馬町(おおでんまちょう)の袋屋亀次郎(ふくろやかめじろう)で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...庫中万巻の書を見る自由をゆるされているのは...
吉川英治 「三国志」
...たとえ万巻の書が胸中におありであろうと...
吉川英治 「新書太閤記」
...書庫には万巻の書を蔵す...
吉川英治 「新・水滸伝」
...学人(がくじん)は、代々土着の家柄の人で、世評に聞けば、書は万巻に通じ、胸に六韜三略(りくとうさんりゃく)をきわめ、智は諸葛孔明(しょかつこうめい)に迫り、才は陳平(ちんぺい)にも比肩(ひけん)し得よう、とある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...万巻の書を読んだ! じゃが...
吉川英治 「茶漬三略」
...――人間を観る眼、時勢を観る眼を、人すぐれてお持ちのあなた様が、いかに逆上されているとは申せ、御自身を観る眼を、そこまで、盲目におなりなされてしもうたとは、この孫平治には信じられませぬ、万巻の書も、かくては、あなたに取って、何のお役にも立たぬものでした...
吉川英治 「茶漬三略」
...大蔵(だいぞう)へ入って万巻(まんがん)を読み...
吉川英治 「宮本武蔵」
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