...一方ではまたミリミクロンの百万分の一という極微の単位によって電子の大きさをはかろうとしている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...その万分の一を国に報いることもできず...
田山花袋 「田舎教師」
...それで現世界における動物の脳の目方は体量の二十分の一以下万分の一の間にあるものと思えばよい...
寺田寅彦 「話の種」
...万分の一にも及ばないでしょう...
豊島与志雄 「夢の卵」
...一ミリの幾万分の一という...
中井正一 「図書館法の成立」
...といっても直径一万分の一ミリくらいであるが...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...このラヂオメーター作用の一万分の一位しか働かないのである...
中谷宇吉郎 「「光線の圧力」の話」
...その場合は百万分の一程度の不純物が溶けていても...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...すなわち五万分の一地質図すら...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...船や氷山は――如何に氷山が大きいと言っても――大西洋の大きさに較べればピンの先の何万分の一である...
牧逸馬 「運命のSOS」
...人間の行為が限りなくいろいろであることにくらべたらその何万分の一にも及ばない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二万分の一の地図を拡げて...
柳田国男 「故郷七十年」
...これで浪人から召し立てられた御恩の万分の一はお返し申せる...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ありがたい御恩の万分の一でも報いたい気持から妾は...
夢野久作 「少女地獄」
...「これは貴方(あなた)の御恩の万分の一に御礼するにも当りませぬが...
夢野久作 「白髪小僧」
...その脳髄を取出した屍体の全部を十万分の一ミリメートルの薄さに切り刻(きざ)んだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...表現というものは自分の頭に浮ぶ幾万分の一を表現するものか誰も計ったものはない...
横光利一 「欧洲紀行」
...石舟斎様のお枕べに参って万分の一の御恩返しでもさせて戴きとうございます...
吉川英治 「宮本武蔵」
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