...森徳座という芝居小屋でも遼陽陥落万々歳というにわか仕立ての狂言を上場したりして...
太宰治 「惜別」
...万々ないであろう...
太宰治 「春の盗賊」
...もうこれでゆくすえまでも御運は万々歳であろうと...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...万々一、マドロスが、あの轍(てつ)を踏んで、あの時とは場合も違うし、清吉と、マドロスとは、性格に於ても比較にならないが、それでも、万々一……清吉のことを考え出してみると、駒井も、マドロスのために不安がこみ上げて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...万々一暮しに困るとか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――万々一お小夜がどうかすると?」「そんなことは考えても見ませんよ」金之助は向っ腹を立てたらしく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御迷惑なことも万々承知し乍ら...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...俵当り十匁(もんめ)二十匁の徳になっても万々損にはならぬであろうこと...
服部之総 「志士と経済」
...万々酒席等に於て失策のなき様祈り居り候 尚夏期用の外出者のなきことを思ひ出し候故公式以外の訪問用としての衣服羽織袴等一組新調の物同封いたし置き候……」夕方六時から日本橋の何とかと称ふ...
牧野信一 「蝉」
...万歳であり万々歳であろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...万々一、今日やまと新聞の附録あたりに保存されてゐるならば、講談と人情噺と浪花節と歌舞伎との「天保六花撰」の差違を詳しく研究、後人にのこしておき度いと考へてゐる...
正岡容 「下谷練塀小路」
...ひとりで行って万々一妙なことになるといけませんから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私が病気のため受取り仕舞いなくして困却して居るから万々よろしくと折入ってたのんであるのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」「そんなことは万々ござるまい...
室生犀星 「津の国人」
...後刻拝趨万々可申上候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かえって藤吉郎などより心得ていること万々なのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...こちらも信頼しないわけでは万々ない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...万々歳を三唱して...
吉川英治 「平の将門」
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