...万々(ばんばん)大丈夫だろうと思いますがな...
芥川龍之介 「偸盗」
...万々一、実家(さと)の親が困窮して、都合に依って無心合力(ごうりょく)でもしたとする...
泉鏡花 「婦系図」
...致死の請願本書逐一採用せられずんば我等鉱毒被害民は秩序順次に則り自家を救護するの道万々杜絶せられたるもの也」丁度この前後...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...まずまず万々歳であろうと小生には思われるのである...
太宰治 「ろまん燈籠」
...もうこれでゆくすえまでも御運は万々歳であろうと...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...かかる場合においては万々やむをえず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...其出処進退の巧みなるに至ては遠く彼に及ばざるもの洵に此れが為なり余は彼が未来の運命を予言し得るものに非ず何となれば政界今後の未来は容易に予言し得るものならざればなり若し万々一大隈をして失敗を再びせしめ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ここに五十になった紀((ママ))念の意味で少々死後のことを書いて置いて万々一の用心にし...
中里介山 「生前身後の事」
...こういう目に逢ってみたいことを万々承知で...
中里介山 「大菩薩峠」
...それよりもなおいけないのは、万々一、そんなことは予想するさえいやで、また予想するほどの必要が微塵(みじん)もないことですけれども、島の検分に赴(おもむ)いた船長さんと田山さんの一行の上に、何かの異変が――というようにまでもお松は念を廻(めぐら)してみるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...書余後便万々...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...不日拝謁万々賀儀可申陳候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もしも万々一それが悪かったらどうしよう...
柳田國男 「夢と文芸」
...王政万々歳の御世(みよ)を現じだすにちがいない――「この案は...
吉川英治 「私本太平記」
...千人の援兵(えんぺい)にもまさること万々(ばんばん)ゆえ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「玄蕃、若年ですが――中入(なかい)りの危険な戦法であるぐらいなことは、万々、承知しております...
吉川英治 「新書太閤記」
...いや万々(ばんばん)承知いたしてござる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お家は万々歳までも)などという阿(おもね)りは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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