...巡査が犯人を逮捕に行くとなると、向うが抵抗するかも知れないと云ふ不安があるでせうが、軍艦の中ではそんな事は、万々ありません...
芥川龍之介 「猿」
...万々歳!」だのと...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...これは万々取ってよいものでも...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...万々(ばんばん)あやまりは無いつもりである...
太宰治 「正義と微笑」
...右も左も甘党辛党万々歳である...
種田山頭火 「其中日記」
...悋気をつつしむ愚婦の徳は廻気(まわりぎ)はげしき才女にまさること万々(ばんばん)なり...
永井荷風 「桑中喜語」
...万々が一、この刀が評判ほどのものでないとすれば、真先にこの老人から槍が出ると思いましたから、少しは気味が悪いと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...万々間違いはないと思うけれども……」こう言っているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの女狐は一通りの悪者ではございません」「…………」「これにて御家は万々歳...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...万々申しあげたく...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...少くも閑散無事に勝ること万々である...
二葉亭四迷 「旅日記」
...それでいけないッたらまたそのときはそのときのことだ」万々一...
正岡容 「小説 圓朝」
...数年前より読書の極は終に我身体をして脳病か肺病かに陥らしむるとは万々承知の上なり...
正岡子規 「読書弁」
...しかれども終局において学識ある者は学識なき者にまさること万々(ばんばん)なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...(b)ところで万々一...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわゆる万々一の場合...
柳田国男 「木綿以前の事」
...王政万々歳の御世(みよ)を現じだすにちがいない――「この案は...
吉川英治 「私本太平記」
...近ごろ寨首(さいしゅ)となった宋公明(そうこうめい)(宋江)は決してただの旅人衆に害を加えるようなことはしないが、でも万々、お気をつけなすって、というのであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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