...まずまず万々歳であろうと小生には思われるのである...   
太宰治  「ろまん燈籠」 
...(万々一あったとしたら...   
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」 
...そう言っておけば万々が一...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...万々心得ているように思いながら...   
野村胡堂  「楽聖物語」 
...万々一そんな事が大公儀の耳へ入ったら...   
野村胡堂  「奇談クラブ〔戦後版〕」 
...漏らしてはならぬぞ、万々一、人の耳に入ったら最後、江戸中の騒ぎにならずには済むまい」「ヘエ――」笹野新三郎は自分も膝行(いざ)り寄って、平次を小手招(こてまね)ぎました...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...御迷惑は万々御察し申しますが...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...万々一暮しに困るとか...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...御迷惑なことも万々承知し乍ら...   
野村胡堂  「裸身の女仙」 
...万々先生の方へルイを及ぼすような事は絶対にいたしませんから...   
三好十郎  「猿の図」 
...銃丸が飛んで来てバチバチと物に当った音)……万々が一...   
三好十郎  「天狗外伝 斬られの仙太」 
...大坂より已来尾の道大輻湊の地なれども赤馬関は勝ること万々ならん...   
森鴎外  「伊沢蘭軒」 
...もしも万々一それが悪かったらどうしよう...   
柳田國男  「夢と文芸」 
...老人の微衷万々お察し願上げ候...   
山本周五郎  「おもかげ抄」 
...しかし剣道の真は、技や作り構えでないことぐらい、万々、そちも開悟(かいご)しておる筈...   
吉川英治  「剣の四君子」 
...万々の礼をのべるため...   
吉川英治  「私本太平記」 
...かえって藤吉郎などより心得ていること万々なのだ...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...万々、この勝家の不覚にほかならぬ...   
吉川英治  「新書太閤記」 
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