...そんな縁の――万々一あるまいが――結ばる事が...
泉鏡花 「薄紅梅」
...万々(ばんばん)裏切る様なことはあるまいと思ったのだ」「実に複雑な事件だね...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...左部氏は漸く昨日帰京軍資欠乏と人少なとにて万々差支居候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...聖戦第三年、興亜新春、万歳万々歳...
種田山頭火 「其中日記」
...江戸へ戻ってから手渡そう」「万々...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...蓋し其の効果の大なる婦人雑誌の言論に優る事万々なるべく示威運動の意義ここに於てか初めて明瞭なるを得べし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...役には立たないかかる危急の場合にのぞんでやっぱり寝惚(ねぼ)けて半高なんぞと己(おの)れに水引き小言を言いおる主家が亡びて己れが俸禄万々年まで保つの所存かお先真暗...
中里介山 「大菩薩峠」
...漏らしてはならぬぞ、万々一、人の耳に入ったら最後、江戸中の騒ぎにならずには済むまい」「ヘエ――」笹野新三郎は自分も膝行(いざ)り寄って、平次を小手招(こてまね)ぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...正直と馬鹿力が取得のガラッ八が、万々一、その頃の岡っ引の習慣に引摺り込まれて、うっかり役得でも稼ぐ気になったら、貧乏と片意地を売物にしてきた、平次の顔は一ぺんに潰(つぶ)れることでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これをかの西洋諸国自由正直の風俗に比すれば万々同日の論にあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...万々一も之(これ)を犯す者はない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...数年前より読書の極は終に我身体をして脳病か肺病かに陥らしむるとは万々承知の上なり...
正岡子規 「読書弁」
...しかれども終局において学識ある者は学識なき者にまさること万々(ばんばん)なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...万々一にも一ノ関さまが非分となれば...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...万々にそなへてご遺漏なからん事をみぎ御下知に依而(よつて)火急 恐惶謹言と...
吉川英治 「私本太平記」
...お身柄は万々ひきうけた――と申しあげたいところだが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...気づいてはおりますまいな」「そんな憂(うれ)いは万々ござりませぬ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お家は万々歳までも)などという阿(おもね)りは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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