...そが枝の間にわが七情は巣食ひたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...それはもちろん風雅の心をもって臨んだ七情万景であり...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...生きて七情をほしいままに動かしているということを...
中里介山 「大菩薩峠」
...生きているものの音(おん)に七情の現われはありませんか?……と...
中里介山 「大菩薩峠」
...五官を馬鹿にし七情の守(まもり)を解いて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...何れにしても君は何も彼も六官も七情も霊魂も肉体も剥(む)き出しである...
室生犀星 「愛の詩集」
...人喜べば其声和す、其声和すれば即ち句々繚繞(れうぜう)して出づ、七情の動く所、声調乃ち異なり、詩人たる者此理を知らざるべからず、而して此れ文典の教へざる所、詩律の示さゞる所、之を弁知すべきもの唯耳あるのみ...
山路愛山 「詩人論」
便利!手書き漢字入力検索