...彼女の服は七彩だった...
...日没時の空は、七彩に染まった...
...彼の絵には、鮮やかな七彩が使われていた...
...カフェの壁には、七彩の絵画が飾られていた...
...虹は七彩の色からできています...
...七彩赫灼(かくしやく)の耀(かがやき)を以て...
石川啄木 「葬列」
...七彩嚇灼の耀を以て...
石川啄木 「葬列」
...蓮(はす)の糸、一筋を、およそ枚数千頁に薄く織拡げて、一万枚が一折(ひとおり)、一百二十折を合せて一冊に綴(と)じましたものでありまして、この国の微妙なる光に展(ひら)きますると、森羅万象(しんらばんしょう)、人類をはじめ、動植物、鉱物、一切の元素が、一々(ひとつ)ずつ微細なる活字となって、しかも、各々(おのおの)五色の輝(かがやき)を放ち、名詞、代名詞、動詞、助動詞、主客、句読(くとう)、いずれも個々別々、七彩に照って、かく開きました真白(まっしろ)な枚(ペエジ)の上へ、自然と、染め出さるるのでありまして...
泉鏡花 「海神別荘」
...七彩の虹を放った切籠硝子(きりこガラス)の大鉢に湛えた深紅の葡萄酒が...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...七彩糸と管に巻く...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...雲のよ雲の海かよ渦卷く霧に煙る摩周湖七彩八變化かはる姿のとなこおもしろや...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...ほ、ほ、ほ! この珠玉のいろのすばらしさ――わしが死んだら、みんな娘に譲ってやろうのう――死なないうちでも、ほしいというのなら、いのちより大事な、この珠玉だって、そなたにはつかわそうもの――隠居は隠居でそんな風に、自分勝手なことを、口に出して、ブツブツと繰り返しながら、更に、新しい、宝石箱の蓋を刎(は)ねて、今度は、灯の光りをうけると、七彩にきらめく、白い珠玉を、ソッと、さも大事そうに、つまみ上げて見るのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかし私はこの物から再び七彩の交錯する美しい世界へ歸るべき術を知らないのである...
三木清 「人生論ノート」
...古き東洋の文字たちは次から次へとふき込まれる命の新しさに愕いてわれと我が身を あやしみながら七彩にきらめきいとしきひとの かたへと飛ぶ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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三好達治 「間花集」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...しかも墨に七彩ありというのはこのことかと思うほどあらゆる色彩の変化がみごとに表現されていた...
山本周五郎 「おれの女房」
...その自由境は五色七彩の目も眩(くら)むばかり輝くバラックの都市であった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...五色七彩の袖(そで)眼も眩(まばゆ)く...
夢野久作 「鼻の表現」
...五彩物とか七彩物とかに...
吉川英治 「折々の記」
...七彩(いろ)の珠などちりばめた金冠を載せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...灰色の雲と、白い飛雪と、七彩の海を前に、列車は宇野駅に入る...
吉川英治 「随筆 新平家」
...万山みな燃ゆるといったようなその赤と朱とを主体とした天地間の七彩(なないろ)のかたまりは...
吉川英治 「随筆 新平家」
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