...「丁字形に進みます」と指示した...
...あの建物の平面図は丁字形をしている...
...交差点が丁字形になっているので、注意が必要だ...
...鉄道の枕木は丁字形になっている...
...丁字形の針金を使って、鍵を開けた...
...客は丁字形(ていじけい)に二つ並べた...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...丁字形の泥掻きで反対にいきなり由次の方へ泥をひっかけた...
犬田卯 「米」
...白く拭きとったような丁字形が見えた...
海野十三 「空襲下の日本」
...之と丁字形に山の一つの尾の上に長く延びた邸町と鑛夫部屋とから出來てゐます...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...――跛者などが腋の下にあてて歩くに用うる丁字形の杖...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その竹藪の下を両方から二つの川が丁字形をなして落ちて来るのをかれ等は同じ眼で同じやうに眺めつゝ歩いた...
田山録弥 「山間の旅舎」
...丁字形に入込んでいる中庭に臨んだ主人の寝室(ねま)を...
徳田秋声 「あらくれ」
...敵の中央(まなか)をさして丁字形に進みしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...五府下(ふか)世田(せた)ヶ谷(や)町松陰神社(しょういんじんじゃ)の鳥居前で道路が丁字形に分れている...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...大湊の町の町並は点(とも)しつらねた人家の灯(ひ)で丁字形(ていじがた)になっていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...院内では小使が丁字形(ていじけい)の棒の先へ雑巾(ぞうきん)を括(くく)り付けて廊下をぐんぐん押して歩いた...
夏目漱石 「行人」
...その道と丁字形に交わる路地の奥を巡回して居りましたので...
久生十蘭 「金狼」
...スタンレイ街道から小路が分れて丁字形になっているところを此方へやって来るんです...
牧逸馬 「双面獣」
...この先のスタンレイ街道(ロウド)の丁字形の個処で...
牧逸馬 「双面獣」
...さて鮫の一類に撞木鮫(しゅもくざめ)英語でハンマー・ヘッデット・シャーク(槌頭の鮫)とて頭丁字形を成し両端に目ありすこぶる奇態ながインド洋に多く欧州や本邦の海にも産するのが疑いなくかの佐比神だ...
南方熊楠 「十二支考」
...鳥越川が大川に注(そそ)ぎ出る丁字形(ていじがた)の河岸縁(かしぶち)に立ちどまりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...と――丁字形(ていじけい)に幕(まく)をはった矢来のすみの溜(たま)り場から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...最初の戦端を切った丁字形(ていじけい)の辻を捨て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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