...わたしは花井邸訪問の一齣を次のやうに書いてゐます...
石川三四郎 「浪」
...さういふ点で能の動作の各瞬間が彫刻的一齣であるといへる...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...――いづれにしても悲喜劇の一齣たるを免かれないものだつた...
種田山頭火 「行乞記」
...誰も彼もアイスキヤンデーを食べる、現代風景の一齣...
種田山頭火 「其中日記」
...街頭に於ける悲喜劇一齣はこゝに書くにも忍びない...
種田山頭火 「其中日記」
...かの女はひとつのものからひとつのものへと大きく動いて行く自然の道程の一齣(いつく)として是非ともその墓に詣でなければならないのを感じたのであつた...
田山録弥 「百合子」
...しかし多くの著者は本木の活字完成を印刷歴史の一齣としてゐる傾向があつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...又実に外交劇の能事を尽くしたる一齣なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...音次郎お京心中の一齣(こま)を報告するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その一齣はそのまま家にいる妻の方に伝わっているのではないかとおもえた...
原民喜 「美しき死の岸に」
...一齣(ひとくさり)ご披露しよう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...しかし当時は幸に晶子さんといふ詩人がゐて歌に之を不朽化してくれたので文化史上の一齣を為し得た...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ここに演じまする一齣(いっしゃく)の劇曲は...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...これはその初めの僅かな一齣(ひとこま)にすぎないのだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...忘れ難い人生の一齣ではあつた...
吉川英治 「折々の記」
...しばらくの佗び住居に「無可(むか)」という号を用いて浪居している一齣があるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...あの美しくも酷(むご)たらしい一齣の場面だけであって...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...シナの思想史上最も注目すべき一齣(いっせき)たる禅宗は...
和辻哲郎 「孔子」
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