...一頓挫を来せしより...
高木敏雄 「比較神話学」
...この一頓挫で文太郎の心は稍靜まつたのであらうかそれとも疲勞を極めたのであらうか暫く靜平な状態を續けて眠りに落ちたやうであつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...一頓挫(いちとんざ)のかたちであつた...
太宰治 「富嶽百景」
...一寸一頓挫を来たした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...充分に成果を見るに到らぬ以前に一頓挫(とんざ)をきたし...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...たとえ原爆戰で一頓挫を來しても...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...これがために一頓挫して...
中里介山 「大菩薩峠」
...此処に芸術は一頓挫した...
中原中也 「生と歌」
...一頓挫のために宿志を放棄するものにあらず...
日野強 「新疆所感」
...一頓挫を來しましても少し荊棘が生えましても...
森鴎外 「假名遣意見」
...探索はここに一頓挫(いちとんざ)を来(きた)さなくてはならない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...目に見えぬ急激なる一頓挫(いちとんざ)があったのではないかと悲しまれる...
柳田国男 「海上の道」
...彦根の事も一頓挫(とんざ)の折から...
山本周五郎 「新潮記」
...魏軍の戦意も一頓挫でしょう」「いや...
吉川英治 「三国志」
...一頓挫を来たさないわけにゆくまい...
吉川英治 「私本太平記」
...すべてはここに一頓挫のほかはなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...一頓挫を来たしたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...一頓挫を来たしたように見えた...
和辻哲郎 「鎖国」
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