...泊り客の入浴が一順すんだ頃を見はからって...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...お客の総(す)べてに一順それを当てがってしまい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一順吉は今でもはつきりとその時のさまを思ひ出すことが出来た...
田山録弥 「花束」
...盃一順...
寺田寅彦 「東上記」
...一順すむと祭壇の菓子を下げて子供等に頂かせる...
寺田寅彦 「祭」
...そして一順人々の手を経廻(へめぐ)って来た時計を...
徳田秋声 「足迹」
...七盃が一順廻った時分に...
徳田秋声 「新世帯」
...その晩は従弟で医者である天岸一順の宅へ落着いた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...木が多いので一順まはるうちにはいやになるほどとれる...
中勘助 「銀の匙」
...彼らの様子を一順(いちじゅん)見渡してから...
夏目漱石 「行人」
...単純ながら一順の過程を通っておる...
夏目漱石 「坑夫」
...一順其関係比例を頭(あたま)の中で調べた上...
夏目漱石 「それから」
...ところが両方の電車が一順廻って来て...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...一順風耳の八五郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朝がへりの殿がた一順すみて朝寐の町も門(かど)の箒目(ははきめ)青海波(せいがいは)をゑがき...
樋口一葉 「たけくらべ」
...朝がへりの殿がた一順すみて朝寐の町も門の箒目(はゝきめ)青海波(せいがいは)をゑがき...
樋口一葉 「たけくらべ」
...朝(あさ)がへりの殿(との)がた一順(じゆん)すみて朝寢(あさね)の町(まち)も門(かど)の箒目(はゝきめ)青海波(せいがいは)をゑがき...
樋口一葉 「たけくらべ」
...自分は一順町をまわって異様な感じがした...
水野葉舟 「香油」
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