...泊り客の入浴が一順すんだ頃を見はからって...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...この恐るべきポウト・サイドの後宮(ハレム)をPASHAのごとく一順して...
谷譲次 「踊る地平線」
...とのさまはおさかずきを一順おまわしになりますと...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...一順吉は今でもはつきりとその時のさまを思ひ出すことが出来た...
田山録弥 「花束」
...觀音堂や都久夫須麻(つくぶすま)神社などを一順參拜した...
近松秋江 「湖光島影」
...盃一順...
寺田寅彦 「東上記」
...そして一順人々の手を経廻(へめぐ)って来た時計を...
徳田秋声 「足迹」
...従弟で浅井から養子に行った天岸一順というが学問のため出京していたのでこれもこの下宿へ同寓せしめることにした...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その晩は従弟で医者である天岸一順の宅へ落着いた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...木が多いので一順まはるうちにはいやになるほどとれる...
中勘助 「銀の匙」
...彼らの様子を一順(いちじゅん)見渡してから...
夏目漱石 「行人」
...単純ながら一順の過程を通っておる...
夏目漱石 「坑夫」
...一順その関係比例を頭の中で調べた上...
夏目漱石 「それから」
...一順風耳の八五郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朝(あさ)がへりの殿(との)がた一順(じゆん)すみて朝寢(あさね)の町(まち)も門(かど)の箒目(はゝきめ)青海波(せいがいは)をゑがき...
樋口一葉 「たけくらべ」
...自分は一順町をまわって異様な感じがした...
水野葉舟 「香油」
...車の中を一順(じゅん)見た...
水野葉舟 「遠野へ」
...机と一順二階の品(しな)を押(おさ)へ終ると...
與謝野寛 「執達吏」
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