...一頃、山へ行ったことがありますか?(過去の経験を尋ねる)...
...彼女は一頃、音楽をやっていました...
...最近は一頃に比べて、忙しくない...
...うちは一頃畑をやっていましたが、今はやめました...
...一頃、あのレストランに行ったら、とても美味しかった...
...一頃凝った鶯もいつの間にか飼わなくなった...
芥川龍之介 「老年」
...わたしも一頃は余程迷ったから...
伊藤左千夫 「姪子」
...一頃(けい)の芝畠であつた...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...一頃通りで非常に盛(さか)つた理髪店のマダムの面影が...
徳田秋声 「町の踊り場」
...嘗てヘーゲル哲学体系の崩壊直後、哲学は到底理論体系としては成り立ち得ないと考えられたように、一頃、歴史学は果して科学であるかどうかということが、真面目に疑問にされたこともあったのである*...
戸坂潤 「科学論」
...リッケルト的科学方法論が、一頃、ブルジョア的傾向を持った殆んど総ての科学に侵入したように、ディルタイ的解釈学は、今日の超科学的乃至反科学的形而上学の共通の合理的根拠となっている...
戸坂潤 「科学論」
...庶民のものは一頃約五百万円と計算されていたが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...一頃のように何か日常生活から隔離した特別な世界にぞくするものだとは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...農村問題最近の新聞紙では「失業問題」というテーマが一頃のようには頻繁に見当らない...
戸坂潤 「社会時評」
...一頃は物質に関する文献や...
戸坂潤 「読書法」
...一頃新聞乃至ジャーナリズムに関する書物を買うことにしたこともある...
戸坂潤 「読書法」
...とに角一頃至る処に充ち充ちていたマルクス主義のファンや好意ある野次馬が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...一頃の赤化運動とか...
吉川英治 「折々の記」
...ぴしゃぴしゃとわが手で肉体を叩いて見せているらしく――「一頃(ひところ)からみれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...一頃(ひところ)ならば市中(まちなか)の塔や空寺(あきでら)でも堂々と住んでいられたものが...
吉川英治 「親鸞」
...一頃(ひところ)は高唱して憚(はばか)らなかったこともある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一頃よりは物の理解が少しついてきた証拠で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...孔子の冢は大いさ一頃(けい)...
和辻哲郎 「孔子」
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