...一頃、山へ行ったことがありますか?(過去の経験を尋ねる)...
...彼女は一頃、音楽をやっていました...
...最近は一頃に比べて、忙しくない...
...うちは一頃畑をやっていましたが、今はやめました...
...一頃、あのレストランに行ったら、とても美味しかった...
...一頃、ストライヴァー氏は口達者で、無遠慮で、敏捷で、大胆な男ではあるが、弁護士の伎倆の中で一番目立ち一番必要なものの一つであるところの、山なす陳述記録から要点を抜き出すというあの才能を持っていない、ということが法曹界で評判であった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...嘗てヘーゲル哲学体系の崩壊直後、哲学は到底理論体系としては成り立ち得ないと考えられたように、一頃、歴史学は果して科学であるかどうかということが、真面目に疑問にされたこともあったのである*...
戸坂潤 「科学論」
...一頃世間は学生の赤化の原因はさし当り就職難にあるとも云っていたものである...
戸坂潤 「学生の技能と勤労大衆」
...一頃ファシズムという言葉が...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...少なくとも一頃流行った不安や虚無のポーズは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この形態の下に一頃全く...
戸坂潤 「思想としての文学」
...事実一頃幾つかみも(決して一把みのではない)ゴロゴロしていたマルクスボーイスは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一頃猫も杓子も騒ぎ立てた本で...
戸坂潤 「読書法」
...とに角一頃至る処に充ち充ちていたマルクス主義のファンや好意ある野次馬が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...父が一頃(ひところ)親類先の旧(ふる)い借金に苦しんでゐた当時の心事を私は自分の記憶から呼び起しては父に対する感傷的な涙を味はつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...一頃はお蝶の情夫(おとこ)であった...
吉川英治 「江戸三国志」
...お粂の熱情にほだされたにせよ、金吾のためにこの一事は、実に終生の不覚というべきでありますが、一頃のように、彼が昏々と眠りから眠りへ落ちている間ならば、妖婦の抱擁もこばむ力がなかったわけですから、一概に彼の心事を責めるのもどうでしょうか...
吉川英治 「江戸三国志」
...ちょうど沢田正二郎君が新しい剣の味を舞台に見せてうけた風潮などと共に一頃非常に盛んだったわけです...
吉川英治 「小説のタネ」
...わが世の春を謳歌(おうか)した藤原氏の一頃(ひところ)のように...
吉川英治 「新書太閤記」
...『一頃は、安井、藤井、などの卑怯者は顧(かえりみ)ずに、五名でも十名でもやって見せるという意気じゃったが、どうしたか、あの元気は』『決して、一日とて、忘却している次第ではございませぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一頃のこれ見よがしな華奢な音階や色調は去って...
吉川英治 「源頼朝」
...一頃よりは物の理解が少しついてきた証拠で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...孔子の冢は大いさ一頃(けい)...
和辻哲郎 「孔子」
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