...一陣の風もろとも...
海野十三 「怪塔王」
...とつぜん一陣の風とともに...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...一陣の風が起って...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...「嘘ですよ」一陣の風がスケッチブックをぱらぱらめくって...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...一陣の風が羽ばたきのようにすうッと空を切ったけはいがして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...一陣の風が吹くだけで大きくざわめく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...大気は恐ろしく静まりて、一陣の風なく、一波(ぱ)だに動かず、見渡す限り海に帆影(はんえい)絶えつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そのうちに一陣の風が来ると急に雪の形が変わって...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...一陣の風とともに...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...一陣の風が吹いたと感じたときは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ごおーっと一陣の風をまき起しながら...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...けれど私達が本寺の前に到着するや、思ひがけなくも、一陣の風が、竝はづれた巨人のやうに、天使の一角を曲つて來ながら、私達の間を、無慈悲に、鋭く、身を切るやうに、吹き過ぎて行つた...
堀辰雄 「日時計の天使」
...どう変な事と問うとアレあそこに一陣の風雲とともに鷹群が舞い来ると答える...
南方熊楠 「十二支考」
...一陣の風が海から吹き起るのが聞かれた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...――でなければ野面(のづら)をなぐりつけて行ッた一陣の風...
吉川英治 「江戸三国志」
...どっと一陣の風が吹ッこんで来たかと思うと...
吉川英治 「江戸三国志」
...雨気(あまけ)を含んだ一陣の風が大地を払って吹き去った途端に...
吉川英治 「剣難女難」
...すると、たちまち、一陣の風雷、天地を震動して木も砂礫も人も、中天へ吹きあげられるかとおぼえた時、一方の山峡の頂に、陣鼓を鳴らし、銅鑼(どら)を打ちとどろかせて、――わあっ...
吉川英治 「三国志」
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