...枕元には怪しげな一閑張(いつかんばり)の机があつて...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...山吹に一閑張の机がどうしたというのであろう? これは必ず起こる質問に相違ありませぬが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...山吹と一閑張の机との間に何かある生命のようなものを見出して...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...然者(しかれば)先年一閑斎を狙ひ候は此の者の所為なること必定(ひつぢやう)に候...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...一閑張の机の上には...
田山花袋 「丘の上の家」
...大振りな赭(あか)い一閑張(いっかんばり)の卓に倚(よ)って...
徳田秋声 「縮図」
...見れば床の間の前なる一閑張の机に物書きゐる人あり筆を擱(お)きて此方に向直(むきなお)らるるに...
永井荷風 「書かでもの記」
...一閑張(いっかんばり)の机を取巻いて家族が取交す晩餐の談話というのは...
永井荷風 「監獄署の裏」
...運甓居雑詠百年旧府嘆二榛荊一四面山河自作レ城 十日雲容多北走 二州水勢尽西行 遠書毎托二海商至一閑話只憑二山衲迎一羇官雖レ孤幸無レ恙 回レ頭已没幾同庚公篁渡此地名区慰二老孱一風光秀偉満二衰顔一東西来合巴回水 南北相臨鼎峙山 亜竹檀欒遶二旧郭一遺民絡繹渡二荒関一晩晴試望二公篁渡一人在二灘声嵐気間一ともに山国盆地の郡衙三次の地勢風光気象を実に即いて髣髴と描出してゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...箱入り一閑張りの...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...この一閑張(いっかんばり)の机にもたれて右手のない男と話をしていました」「その右手のない男は君が出てから何分位してから外へ出てきたかね?」ちょっと二人に目礼して母屋の方へ鞄をかかえて出て行く警察医の後ろ姿を見送りながら...
平林初之輔 「祭の夜」
...一閑張の上に書物が二三冊きちんと積まれてあり...
平林初之輔 「祭の夜」
...一閑張の下には、ジアスターゼの瓶とカルモチンの瓶とが転がっていました...
平林初之輔 「祭の夜」
...一中節の名は都一閑斎である...
森鴎外 「細木香以」
...一閑張(かんば)りの小机があります...
吉川英治 「江戸三国志」
...年老(と)った父の一閑(かん)を見舞いにゆくと云って出た途中で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...抛っとけ』一閑は...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...その父の一閑なのだ...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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