...だが私は彼がその手紙の中で語っている一部始終を読み返した...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...すると泰さんは熱心にその一部始終を聞き終ってから...
芥川龍之介 「妖婆」
...こう一部始終を語り終りました...
芥川龍之介 「妖婆」
...……」男は一部始終を聞いた後...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...一部始終をぼんやりと聞いていた...
有島武郎 「或る女」
...私が見た一部始終を...
梅崎春生 「狂い凧」
...一部始終を手短かに話し...
海野十三 「蠅男」
...大掾は宅(うち)へ帰ると一部始終を話して...
薄田泣菫 「茶話」
...一部始終を聞くと...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...町で聞いて来た一部始終を告げてから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...板倉は朝からの一部始終を語った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一部始終を白状する...
外村繁 「澪標」
...その朝までの一部始終を話した...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...一部始終をわけもなくすらすらと話してしまった...
夏目漱石 「三四郎」
...逢(あ)ふや否や此変動の一部始終を聞かうと待設けて居たのだが...
夏目漱石 「それから」
...「――というわけでしてな、わたしの家が、すぐ近くじゃもんで、一部始終を、見とりましたんですよ」新之助は、ほっとしたが気合い抜けがして、どすんと、框(かまち)へ、尻を落した...
火野葦平 「花と龍」
...いつそ正直に一部始終を話してしまつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...市太夫は和尚の旅館に往って一部始終を話して...
森鴎外 「阿部一族」
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