...昨今になつて遂に一足飛をやつたやうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...他愛のない夢から一足飛びにこの恐ろしい現実に呼びさまされた彼れの心は...
有島武郎 「カインの末裔」
...陽には磊落(らいらく)らしく見えて実は極めて狭量な神経家たる紅葉は美妙が同人に抜駈(ぬけが)けして一足飛びに名を成したのを余り快よく思わなかったらしい...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...二葉亭は一足飛びに大家班に入ったにかかわらず...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この階段を経ずして一足飛びには進み兼ねるけれども...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...「吾輩(わがはい)は猫である」で先生は一足飛びに有名になってしまった...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...浪人から一足飛びに重役室の主人公となった者...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...百二十八彼女は思い切って一足飛びに飛んだ...
夏目漱石 「明暗」
...一足飛びにスッ飛んで行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小石川の陸尺(ろくしゃく)町から一足飛びに飛んで来ましたぜ」「二年前に死んだ人間が人を殺した?」「その上まだまだ四五人は殺してやるというんだから大変で――」「誰がそんな事を言うんだ?」「二年前に殺された人間ですよ」「さア解らねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その絶頂から死へと一足飛びにしたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一足飛に往来を突切り...
羽志主水 「越後獅子」
...一足飛びに冬が来たような陽気だ...
林芙美子 「泣虫小僧」
...一足飛びに活動俳優の愛好者になつてしまつた...
牧野信一 「失題」
...一足飛びの早業だ...
牧野信一 「武者窓日記」
...そのまま一足飛びに駈け出しました...
夢野久作 「白髪小僧」
...一足飛びに都の方へ飛び出しました...
夢野久作 「白髪小僧」
...一足飛びに僕が気付かなかった欄外記事と結び付けて...
夢野久作 「暗黒公使」
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