...一足ずつ先(さき)を越されているのかしらんという不安までが心の平衡をさらに狂わした...
有島武郎 「或る女」
...駒下駄は僕と君とお揃いのを一足ずつ...
太宰治 「散華」
...一足ずつ踏みしめて...
辻村伊助 「登山の朝」
...一足ずつ高く高く迫り上がった...
辻村伊助 「登山の朝」
...彼は重たい/\足を曳きずって、一足ずつ歩いた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...靴を一足ずつ買ってやるにしても...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...一足ずつ降りかけた...
直木三十五 「南国太平記」
...それが米友並みに一足ずつ引いて行ったのではムクらしくもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一足ずつに春が深く...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...玄関にも靴と下駄(げた)が一足ずつあった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...一足ずつやっておく...
林芙美子 「平凡な女」
...お前の下りた階段をお前の一つ後から一足ずつ降りて来たまでの話さ」此蛞蝓野郎(なめくじやろう)...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...艦長の奮発で水夫共に長靴を一足ずつ買(かっ)て遣(やっ)て夫れから大に体裁が好(よ)くなった)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それが一足ずつだんだんほんとうになって...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...今は作家としての半面がついて行っている(両方一足ずつチャンポンに前進する)ことが分った...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一足ずつ静かに近寄って...
山之口貘 「月見草」
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