...その間の天地萬物の生々的威力は陽根の氣に基(もと)ゐするといふ思想が一貫してゐるらしい...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...全体に明るい朗らかな諧調(かいちょう)が一貫している...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...現代学生層とそれの近い範囲の将来に於ける惰性形態としての学生層を一貫して...
戸坂潤 「技術の哲学」
...論理は思想を首尾一貫して貫徹する活きたメカニズムだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...現代日本の社会意識を見えかくれに一貫しているこの家族主義に於て...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...初めて首尾一貫して解けたことになる...
中谷宇吉郎 「雪」
...この思慕(エロス)は彼の俳句に一貫しているテーマであって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...すべての詩壇が一貫してきた道はそうであった...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...その社会的性質を超越して一貫して不変であるといふ修正論を唱へはじめた...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...一貫して變らない興味を失ふ原因になつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...互に愛して結婚してから後の全生涯の努力とも最後まで一貫しているマリヤの命の焔です...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...よく底まで沈んだ気持で一貫してかけて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは「汽車のなか」がはじめから終りまでトピックの話し方で一貫しているのに対して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なるべく自己批判したり反省したりしないでもよいように一貫して誠実に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...終始一貫して非戰論者でした...
三好十郎 「肌の匂い」
...糞馬力(くそばりき)と糞勉強を一貫して大成したものだそうである...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...われ等の祖人以來一貫してゐる民族精神を以てすれば明瞭な理解が自ら湧いてくる...
吉川英治 「折々の記」
...)以上に掲げた孔子の諸語は一貫して顔淵への愛情を吐露(とろ)している...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索