...眞理を愛するがために矛盾缺陷暗黒の一面をもたじろがずに正視せむとする精神とは全篇を一貫して變らないと信ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...数百千年に亘るその枝葉の変遷の間に常に一貫して認められる指導観念のあることに気が付くであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...一貫して現はれてゐるのは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...歴史には個別的因果関係が一貫している...
戸坂潤 「科学方法論」
...今日にまで一貫しているその直接経験説は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...カントの先験論理学は彼の経験理論を一貫して...
戸坂潤 「辞典」
...之が今日に至るまで一貫して動かない彼の思想上の節操なのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その文学的役割が割合一貫して問題にされている...
戸坂潤 「読書法」
...一貫していなかつた...
蜷川新 「天皇」
...この思慕(エロス)は彼の俳句に一貫しているテーマであって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...すべての詩壇が一貫してきた道はそうであった...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...依然として昔のままに今も一貫してゐる...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...僕の役が東北弁で一貫してるのがいやだが笑ひは多からう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ペトロフ両人の極めてダイナミックな社会精神と感情の活動を一貫してどこにも古風なバラライカの響となってつたわってはいない...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...だがエパメイノンダスに対する尊敬だけは終始一貫して変らない(三の一...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全国各時代の垣内現象を一貫して...
柳田國男 「垣内の話」
...それよりも自分の門下を絶った方が正しいという非常時的な大決心が一貫していた事が...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...形而上学でも倫理学でも宗教学でもすべて先生の独特な原理で一貫している...
和辻哲郎 「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」
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