...しかし次の一財産が翌朝を待っているのだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...自分が撮った写真を使って一財産稼ごうと...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「親友たち」
...何とか一財産つくって古里の親たちを見かえしてやらなければならぬ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...どうやら一財産こしらえた者みたいに落ちつき払っている...
太宰治 「やんぬる哉」
...これによって一財産つくった人が世界にふたりある...
谷譲次 「踊る地平線」
...」滝川は愛子の養父であり、従って寿々廼家の旦那(だんな)である廻船問屋(かいせんどんや)の主人の甥(おい)であり、この町から出た多くの海員の一人で、中学を出たころすでに南洋に憧(あこ)がれを抱(いだ)き、海軍兵学校の入学試験をしくじってから、そんな船員団の仲間に加わったものだったが、長くこの冒険事業に従事するつもりはなく、二十六歳の現在から、十年余りも働いて、一財産造り、陸へ上がって生涯の方嚮(ほうこう)を決める肚(はら)であった...
徳田秋声 「縮図」
...――だがわが邦に於ける最も有力な二つのブルジョア政党は又最も有力な二つのブルジョア財閥によって夫々分担的に――一財閥が一政党だけを支持して他財閥と他政党とに対立するという具合にではなく――支持されているから...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...是れ埃及の唯一財源は耕地の収穫に在るが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ついに一財産を作り上げ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一財産渡してやれるのだと思って...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...「貴方は一財産作れますよ」「まあ様子見ましょうよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一財産だったのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...英国で一財産稼ぎましたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...一財産つかんだけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...『フランス敗れたり』あれで大観堂は一財産をこしらえたそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これを失うことは自己の一財を失うというような小さなものではなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...近世日本資本主義に咲き栄えた一財団の故郷かとおもうと...
吉川英治 「随筆 新平家」
...御所の一財務官に過ぎない勤めと...
吉川英治 「源頼朝」
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