...彼は一言一句嘘をついているとわかった...
...私たちは一言一句彼女の話を聞いた...
...彼女は一言一句真実を語った...
...一言一句聞き取るのが難しい英語の本を読んでいます...
...彼女は一言一句を大切にする文章を書きます...
...返璧(たまがえし)の里に雛衣(ひなきぬ)が去られた夫を怨ずる一章は一言一句を剰(あま)さず暗記した...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...家元の一言一句はさながら毒汁でも注射したように骨身に通った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...一言一句、国内の耳に届くべく候えばなり」一般情勢には恐怖すべきものがある...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...一言一句も語れなかった...
太宰治 「狂言の神」
...君たちから僕のつまらぬ一言一句を信頼されるのを恐れていたのかも知れない...
太宰治 「未帰還の友に」
...一言一句が胸に鳴り響いてくる...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...」女の語る一言一句が...
谷崎潤一郎 「秘密」
...彼女の一言一句は...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...一言一句陳じ得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...たいへんなことです!』と一言一句につけ加えていたが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...如何に注意深き神經質を表するかを見よ其一言一句を苟もせずして勉て多辯の弊を避くるの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...演説の一言一句をききとった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...その一言一句をも諳んじて...
平田禿木 「趣味としての読書」
...一言一句に襟元がぞッとするほど凄味があった...
山本笑月 「明治世相百話」
...又平の吃りに特別念入りの引きどもで一言一句五体をふるわして絞り出す必死の苦しみ...
山本笑月 「明治世相百話」
...たとえば、……「精神病院はこの世の活(いき)地獄」という事実を痛切に唄いあらわした阿呆陀羅経(あほだらきょう)の文句…………「世界の人間は一人残らず精神病者」という事実を立証する精神科学者の談話筆記…………胎児を主人公とする万有進化の大悪夢に関する学術論文…………「脳髄は一種の電話交換局に過ぎない」と喝破した精神病患者の演説記録…………冗談半分に書いたような遺言書…………唐時代の名工が描いた死美人の腐敗画像…………その腐敗美人の生前に生写しともいうべき現代の美少女に恋い慕われた一人の美青年が、無意識のうちに犯した残虐、不倫、見るに堪えない傷害、殺人事件の調査書類…………そのようなものが、様々の不可解な出来事と一緒に、本筋と何の関係もないような姿で、百色眼鏡のように回転し現われて来るのですが、読んだ後で気が付いてみますと、それが皆、一言一句、極めて重要な本筋の記述そのものになっておりますので……のみならず、そうした幻魔作用(ドグラ・マグラ)の印象をその一番冒頭になっている真夜中の、タッタ一つの時計の音から初めまして、次から次へと逐(お)いかけて行きますと、いつの間にか又、一番最初に聞いた真夜中のタッタ一つの時計の音の記憶に立帰って参りますので……それは、ちょうど真に迫った地獄のパノラマ絵を、一方から一方へ見まわして行くように、おんなじ恐ろしさや気味悪さを、同じ順序で思い出しつつ、いつまでもいつまでも繰返して行くばかり……逃れ出す隙間がどこにも見当りませぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一 諸民に対し、一言一句も、争ひ論ずるなかれ、わが知ることを、人の語るもおもしろきもの也...
吉川英治 「上杉謙信」
...エロアの一言一句はことごとく効果を生む...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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