...彼は一言一句嘘をついているとわかった...
...私たちは一言一句彼女の話を聞いた...
...彼女は一言一句真実を語った...
...一言一句聞き取るのが難しい英語の本を読んでいます...
...彼女は一言一句を大切にする文章を書きます...
...一言一句の末にまで容赦なき拘束を受けて...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...談話するにさえ一言一句を考え考え腹の底から搾出(しぼりだ)し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...一言一句も聞きもらすまいとしている...
海野十三 「火星兵団」
...一言一句が心に沁み涙なしでは聴いていられなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...川北氏の一言一句はネルチンスキイの肺腑(はいふ)に染(し)み渡(わた)るとみえ...
田中英光 「オリンポスの果実」
...」女の語る一言一句が...
谷崎潤一郎 「秘密」
...たいへんなことです!』と一言一句につけ加えていたが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...まあ、僕の一言一句を、彼等が争つて書き留めると云ふ風になるに相違ないね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...如何に注意深き神經質を表するかを見よ其一言一句を苟もせずして勉て多辯の弊を避くるの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其(その)一言一句を真(まこと)の影の如く読みながら...
夏目漱石 「艇長の遺書と中佐の詩」
...そして自分の一言一句がクラスの全體から力強く同感されてゐる快さに醉つてゐた...
南部修太郎 「猫又先生」
...そのひとのいふ一言一句に身内の呻くやうな思ひをしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その一言一句をも諳んじて...
平田禿木 「趣味としての読書」
...私が想像していたのと一言一句違わないといってもいい内容であった...
夢野久作 「冗談に殺す」
...たとえば、……「精神病院はこの世の活(いき)地獄」という事実を痛切に唄いあらわした阿呆陀羅経(あほだらきょう)の文句…………「世界の人間は一人残らず精神病者」という事実を立証する精神科学者の談話筆記…………胎児を主人公とする万有進化の大悪夢に関する学術論文…………「脳髄は一種の電話交換局に過ぎない」と喝破した精神病患者の演説記録…………冗談半分に書いたような遺言書…………唐時代の名工が描いた死美人の腐敗画像…………その腐敗美人の生前に生写しともいうべき現代の美少女に恋い慕われた一人の美青年が、無意識のうちに犯した残虐、不倫、見るに堪えない傷害、殺人事件の調査書類…………そのようなものが、様々の不可解な出来事と一緒に、本筋と何の関係もないような姿で、百色眼鏡のように回転し現われて来るのですが、読んだ後で気が付いてみますと、それが皆、一言一句、極めて重要な本筋の記述そのものになっておりますので……のみならず、そうした幻魔作用(ドグラ・マグラ)の印象をその一番冒頭になっている真夜中の、タッタ一つの時計の音から初めまして、次から次へと逐(お)いかけて行きますと、いつの間にか又、一番最初に聞いた真夜中のタッタ一つの時計の音の記憶に立帰って参りますので……それは、ちょうど真に迫った地獄のパノラマ絵を、一方から一方へ見まわして行くように、おんなじ恐ろしさや気味悪さを、同じ順序で思い出しつつ、いつまでもいつまでも繰返して行くばかり……逃れ出す隙間がどこにも見当りませぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その一言一句に肩をすぼめ...
夢野久作 「二重心臓」
...その一言一句が悉く生と死――動と静の反語ばかりで成り立っている事を並いる神々に認めさせました...
夢野久作 「鼻の表現」
...エロアの一言一句はことごとく効果を生む...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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