...義雄はそれを一見しても興ざめてしまうのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人或は一見して云はむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...人或は一見して云はむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...一見して、正規の逮捕状であることがわかった...
江戸川乱歩 「影男」
...死ぬ頃になっても五十歳を超えた女性とは一見して思えなかった...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...□枯淡な句と幼稚な句とは一見して同一なものゝやうに思はれる...
種田山頭火 「其中日記」
...一見して自分はその尋常ならざる性質を知つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...彼女は容器や人々の正確な価値を一見して評価するのに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一見しては地鉄(じがね)が弱いようだけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬は一見して、これは遊学の書生だと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ヘルンは一見して大いに気に入り...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...一見してこれは、もう分別盛りの男で、若いおしゃべりのおっちょこちょいとは違うということが分った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一見して貴島の顏に血の氣無く...
三好十郎 「肌の匂い」
...私が一見して看破したことは度々ある...
森鴎外 「二人の友」
...一見して縁の遠そうな信仰が...
柳田国男 「山の人生」
...一見してみなあきれた顔であった...
吉川英治 「上杉謙信」
...華やかな燭(しょく)や、とりどりな女性たちの色彩に、隣りしているせいか、使者二人の顔は、一見して、余りにも、蒼白な悲痛を剥(む)き出しているように見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうしてこれを一見して観破(かんぱ)したかを...
吉川英治 「人間山水図巻」
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