...風起雲湧の中に漂う一葉の舟に乗って、夕日を眺める...
...一葉が熟語として使われる場合はありません...
...配達夫が一葉の端書(はがき)を持って「何の某(なにがし)とはその方どもの事か――」といったような体裁でしたよ...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...一葉の孤舟に身を托して...
高木敏雄 「比較神話学」
...もう一葉の写真は...
太宰治 「人間失格」
...位牌(いはい)の傍に飾ってあった一葉(いちよう)の写真を持って来て示した...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...『目ざまし草』の大家連から同じ大家号を授与された一葉女史も二十九年の冬には...
田山録弥 「明治文学の概観」
...庭に散り落ちる桐の一葉から...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...ある日朝から一葉が半井氏を訪(たず)ねたことがある...
長谷川時雨 「樋口一葉」
......
樋口一葉 「さをのしづく」
...彼は眉を顰(しか)めて一葉の名刺を撮上(つまみあ)げた...
松本泰 「秘められたる挿話」
...花圃や一葉やその他の人々のことを書いて見たいと思って居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今は「藪の鶯」という花圃のかいた明治最初の婦人の小説の本質は、二十年という時代のかがみとして、女の真実の成長のためには、まともを向いたものでなく横向きのものとして出て来ているということ、一葉の完成が、旧いものの(文体と内容の)一致によって生じて居り、当時のロマンティストたち(文学界)が、その消えようとする旧いものへの魅力、自分たちにとってなじみふかい女のふるい哀苦を婦人作家がうたうということに対する一つの魅力とからめあって賞讚と支持とをおしまなかったこと、それだからこそ、哀苦もその味にとどまってしまっていたことなど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今度一葉をかいて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一葉もそうであること(これは今日までの一般の婦人作家の特長のようですから)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...又も無言のままポケットを掻い探(さぐ)って一葉の古新聞紙を私の前に差し出した...
夢野久作 「暗黒公使」
...明日(あす)は又「一葉の扁舟(へんしゅう)...
夢野久作 「爆弾太平記」
...凩(こがらし)の中の一葉にも似て...
吉川英治 「大岡越前」
...落葉の一葉一葉の驚きや...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一葉の“たけくらべ”をみると...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索