...風起雲湧の中に漂う一葉の舟に乗って、夕日を眺める...
...一葉が熟語として使われる場合はありません...
...この文章の興廃に関する仮名遣改定案の如き、軽々にこれを行はむとするは紅葉、露伴、一葉、美妙、蘇峯、樗牛、子規、漱石、鴎外、逍遥等の先達を侮辱するも甚しと言ふべし...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...地上の風に其一葉をだもふるひ落さるゝ事なし...
石川啄木 「閑天地」
...ほんとうに風とともに一葉の手紙が...
太宰治 「猿面冠者」
...もう一葉の写真は...
太宰治 「人間失格」
...一葉の恋文さえ書けなかった...
太宰治 「HUMAN LOST」
...月(つき)江上の風の聲むかしの修羅のをたけびのかたみと殘る秋の夜や輕きもうれし一葉(いちえふ)の舟蓬莱にいざさらば...
土井晩翠 「天地有情」
...――――――――紅葉青山水急流“Er ist dahin, der ssse GlaubeAn Wesen die mein Traum gebar,Der rauhen Wirklichkeit zum Raube,Was einst so schn, so gttlich war”――Schiller : Die Ideale.桐の一葉をさきだてゝ浮世の空に音づれし秋は深くもなりにけり...
土井晩翠 「天地有情」
...江陵去りて行先は武昌夏口の秋の陣一葉(えふ)輕く棹さして三寸の舌呉に説けば見よ大江の風狂ひ焔亂れて姦雄の雄圖碎けぬ波あらく...
土井晩翠 「天地有情」
...買ったり、もらったりしたコレクションには、小泉八雲、樋口一葉、夏目漱石、尾崎紅葉、正岡子規、島崎藤村、高浜虚子、巌谷小波などというのが主なものだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...それを受けたのは一葉である...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...彼は眉を顰(しか)めて一葉の名刺を撮上(つまみあ)げた...
松本泰 「秘められたる挿話」
...そして『しがらみ草紙』の鴎外その他が早稲田文学派(自然主義に追々うごきつつあった)に対してロマンティシズム文学のチャンピオンとして一葉を実に押し出しています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一葉はどこへも出してないのですからそのことはさしつかえますまいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...静かに通う一葉一葉の水流の上下も聞きとれるかと思われる瞬間の通過に...
横光利一 「旅愁」
...一葉(えふ)をも着けない冬枯(がれ)の...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...あのとき使えなかったぼく宛ての健吉さんの絵手紙の一葉を(文面の部分は略して)この回の挿絵に入れた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...こう認(したた)めた一葉の短冊しかなかったとのことである...
吉川英治 「日本名婦伝」
...それは原本の一葉の中に書かれた記事である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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