...俳聖・小林一茶の「天地はるかにして」は有名な句である...
...更に「カドデ」と言つた勢にはこれも亦「したたか者」だつた一茶も顔色はないかも知れない...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...しかし彼は一茶のやうに図太い根性を持つてゐなかつた...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...東武電車にて玉の井に往きいつもの家に一茶す...
心猿 「荷風翁の發句」
...一茶(いっさ)が子供に死なれて...
太宰治 「パンドラの匣」
...大の字に寝て涼しさよ淋しさよ一茶の句である...
種田山頭火 「片隅の幸福」
...みだりに放浪とか孤独とかいうなかれ!一茶の作品は極めて無造作に投げ出したようであるが...
種田山頭火 「片隅の幸福」
...一茶の句に、『椋鳥と呼ばるゝ今日の寒さかな』といふのがあるが、その椋鳥の一人になつて、父親は江戸に出て、質屋だの、金貸だのゝ僕(しもべ)となつて、そして若い時を勇ましく働いたのであつた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...共に出でゝ林屋に一茶す...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...一茶(いっさ)の如くに...
永井荷風 「妾宅」
...一茶のは咳唾どころじゃありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...一茶の句に曰(いわ)く...
中里介山 「大菩薩峠」
...一茶の「秋千や櫻の花をもちながら」などいふ句もある...
原勝郎 「鞦韆考」
...その一人に日本にも一茶がゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...出る杭(くひ)を打たうとしたりや柳かな酒を煮る家の女房ちょとほれた絵団扇(ゑうちは)のそれも清十郎(せいじふろ)にお夏かな蚊帳の内に螢放してアヽ楽や杜若(かきつばた)べたりと鳶(とび)のたれてける薬(くすり)喰(くひ)隣の亭主箸持参化さうな傘かす寺の時雨(しぐれ)かな後世一茶(いっさ)の俗語を用いたる...
正岡子規 「俳人蕪村」
...三回一茶が訪れているという事実が判明した...
柳田国男 「故郷七十年」
...俳諧寺一茶(はいかいじいっさ)の『方言雑集』の中にも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...みづツ洟をこすりつけたやうな一茶の書は...
吉川英治 「折々の記」
...そして一茶の筆といへば...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索