...一致することが出來ないのは固より當然である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...図‐30いろいろな事柄の中で外国人の筆者達が一人残らず一致する事がある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...暗号の数字と一致するものは...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...近代恋愛の種々相(フェイゼス)と完全に一致すると言うんだから...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかし實體といふ點においては兩者は一致すると思はれる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それがわれわれのいう風景とはたしてどこまで内容的に一致するかも研究に値する...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...今もしシェリングの同一哲学的な根本傾向とヘーゲルの弁証論的根本傾向との区別を問題外とするならば、両者の自然哲学は、この構成的であるということに依ってカントのそれと明瞭に区別されなければならない点に於て、一致する...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...近代の自然科学が因果律に対してそれに固有な特殊の位置を与えたということはカントの立場とよく一致することである...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...こうした意識の統一均斉は社会に於ける人倫習俗とある程度までおのずから一致するだろうから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この報告書とマルクスの評論は一致するが...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...単に点の配置つまり点の一致する出現の仕方に基づいて一つの抽象観念をつくる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...池野成一郎博士の書物ではこれが卵芽胞と成っているが芽胞は spore の訳語だから卵胞子はそれと一致する...
牧野富太郎 「植物記」
...どこまでも一致するのだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...そして他方ではこのやうな内的な自然的な統一が本來の歴史的進行と一致する...
三木清 「歴史哲學」
...実に驚くべき美と単純な技巧とはよく一致する...
柳宗悦 「工藝の道」
...もしそうだとすれば絶世の美人と呼ばれる女の嗜好(しこう)は自然と一致するものではあるまいか...
夢野久作 「暗黒公使」
...今衆口の一致するところであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...こう二人は完全に一致するところがある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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