...「猫股をかける」は一脚を曲げて座ったりする姿勢のことを指します...
...一脚は左の隅の窓の下にありて...
石川啄木 「閑天地」
...その前に二脚の肱掛椅子と一脚のロッキングチェアとがあつてストーヴと扉の中程に小さいテーブル...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...およそこの部屋に不似合な一脚の事務机が据えられてあり...
大阪圭吉 「死の快走船」
...一脚(ひとあし)をあやまつ時は身を粉砕(こな)になすべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「よろしゅうございます」「それでは」広栄は一脚(ひとあし)ぴょいと進んで...
田中貢太郎 「春心」
...二人(ふたり)の間には、一脚の卓ありて、桃色のかさかけしランプはじじと燃えつつ、薄紅(うすくれない)の光を落とし、そのかたわらには白磁瓶(はくじへい)にさしはさみたる一枝の山桜、雪のごとく黙して語らず...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...更に其上には筑波山が一脚を張つて他の一脚を上流まで延ばして聳えて居る...
長塚節 「寫生斷片」
...一脚の机が空(あ)いていれば...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...その傍に此の粗末な部屋にはふさわしくない見事な彫のある櫃が一つと椅子が一脚置いてあるきりだ...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...肘掛け椅子が一脚か二脚あるよ」レディ・ダッシュウッドが体の向きを変えたとき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...イクラ安く製作させても一脚一円以上出さねばならぬ...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...円卓の一脚に機関があつて回転するやうにしてあつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一脚の女エムプウザ(群に入る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そこにすえてある一脚の曲(きょくろく)を指さした...
吉川英治 「新書太閤記」
...三方(ぼう)一脚をお貸し賜わるまいか』『おやすい事じゃ』則地は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...丸窓の下に、一脚の机がある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...自分も一脚の机に倚(よ)り...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一脚の卓子(テーブル)と椅子とが...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索