...第一義的に社会の欠陥にも触れる...
田山録弥 「三月の創作」
...そういう第二義的な弊が伴なうからと言って干支の使用が第一義的に不合理だという証拠にはならない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...決して一義的には科学的に決定出来ない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...第一義的に見て大して存在理由のなさそうに見える形式社会学も相当な存在理由を見出すことが出来るのであった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この結論は今まで述べて来たことによって一義的に明白であるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...併し因果的に見るということは後のものを前のものの関数を現わす法則として見ることに外ならぬのであるが思うにかかる法則は独り後のものを前のものの関数として現わすのみならず又前のものをも後のものの関数として一義的に決定するものでなければならぬ...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...批評家が作品の技術的成功不成功を説得的に且つ割合一義的に評価し得るためには...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...一義的に実現され得るならば...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...であるから第一義的に物質と呼ばれるもの(第二義的以下に物質と呼ばれるものは沢山あるが)を研究対象とする科学である...
戸坂潤 「辞典」
...それにも関らず直線は矢張り一義的に他の曲線と区別されるということは直線性が曲率に依存しないということを意味するのではないであろうか...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...從つていかなる存在も直接的に一義的に永遠者の象徴ではあり得ない...
波多野精一 「時と永遠」
...商業的価値が第一義的に置かれる...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...急に風俗小説のことを一義的に考へたりするのも...
牧野信一 「浪曼的時評」
...理性と感性とをまたこれらのものにそれぞれ一義的に屬せしめた...
三木清 「認識論」
...それの時間點に對して全然無關係な諸根據から一義的に一の時間點に固定されてゐるとき...
三木清 「歴史哲學」
...苦楽座の方針や演目は君等座員達の芸術家としての芸術的意慾を第一義的に具体化したものである...
三好十郎 「俳優への手紙」
...それを一義的に種族闘争に求めたり...
矢部貞治 「政治学入門」
...恋愛を人生の第一義的に夢想したり神秘視して...
吉川英治 「新書太閤記」
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