...彼は自分の人生を渾沌から救い出すため、一縷の望みを抱いていた...
...消領茶煙一縷清(せうりやうすさえんいちるのせい)...
芥川龍之介 「骨董羹」
...そこに一縷(いちる)の望を抱(いだ)いた津田は...
夏目漱石 「明暗」
...蒸(む)し熱い夏の夜に一縷(いちる)の冷風(れいふう)が袖口(そでぐち)を潜(くぐ)ったような気分になる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この際それが一縷の望みなのだが...
久生十蘭 「魔都」
...一縷(いちる)の望みを持っていたからです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...一縷(いちる)の希望を持たせることが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...一縷(いちる)の望みがある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...まだまだ一縷(る)の望みが宿っていた...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...一縷烟出窓外...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いつまでも一縷の望を繋いでいて心は無用の事物に牽(ひ)かれ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...でも一縷(いちる)の望みをつなぎじっと待ちつづけている――彼は...
山川方夫 「待っている女」
...ぽっと射(さ)し露(あら)われて来た一縷(いちる)の光線に似たうす光が...
横光利一 「微笑」
...一縷(る)ののぞみをかけて...
吉川英治 「三国志」
...一縷(る)の望みは...
吉川英治 「三国志」
...今はそれだけを一縷(いちる)の希望につないでいたところである...
吉川英治 「三国志」
...一縷(いちる)のその望みとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...最後の一縷(る)へ縋(すが)りつくように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さしもの難事件に一縷(いちる)の光明を見たと欣んだのも束(つか)の間であった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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