...八方からの非難攻撃に包囲されて竟(つい)にアタラ九仭の功を一簣に欠くの失敗に終った...
内田魯庵 「四十年前」
...九仞(きゅうじん)の功を一簣(いっき)に虧(か)いた...
谷崎潤一郎 「途上」
...「九仞(きゅうじん)の上に一簣(いっき)を加える...
夏目漱石 「一夜」
...九仞(きゅうじん)に失った命を一簣(いっき)に取り留める嬉(うれ)しさはまた特別であった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...千仞の功を一簣(いっき)に欠いたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ある意味では百ジンの功を一簣(き)に欠いているようなところもおこるのですものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これでまず九仭(きゅうじん)の功(こう)も一簣(いっき)に欠いてしもうたわ...
吉川英治 「私本太平記」
...九仭(きゅうじん)の功(こう)も一簣(いっき)に欠こう...
吉川英治 「新書太閤記」
...若(も)し九仭の功(こう)を一簣(き)に欠くあらば大遺憾(だいいかん)の至りなり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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