...黄色い雲の一端に紅(くれない)をそそいだようである...
伊藤左千夫 「河口湖」
...ヨブは十章の八節―十二節において愛の神の一端に触れしも...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...この國府臺の公園の一端にある墓は...
大町桂月 「國府臺」
...感想の一端に過ぎない...
種田山頭火 「其中日記」
...入り乱れてる無数の糸のその一端にすぎなかった...
豊島与志雄 「自由人」
...墓の一端に、その頭部のしるしたる小高い所に、黒い木の十字架が立っていて、白い文字がしるしてあった、「陸軍大佐男爵ポンメルシー...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...テーブルの一端に身を置いてジャヴェルを自分のものにした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...他の一端にマリユスがいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この小高原の一端に巣喰う屋敷野の村里を抱きかかえる態だ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...」は底本ではなし]部屋の一端に支那風の四角な寢臺が置いてある...
南部修太郎 「阿片の味」
...一端にS字型の罠(わな)を作り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...歌舞のことに就いて一向知識のない私には、善くも分らないが、四十人ばかりの婦人が二つの大きな輪を作り、外の方は年の取つた人々で、其の一端には、最も年上の五十位のお婆さん連が八人、紫や紅の布を頭に卷き太鼓を持ち、他の人々は皆な四つ竹や扇子、拂子樣のものを手にしてゐる...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...件(くだん)の紙片の一端に点火した...
平林初之輔 「秘密」
...燃え尽きると、すぐあとの附木(つけぎ)へまた火を移して、そこらを照らして見ますに、やはり金吾の察しにたがわず、そこは何処の城にも必ずあるべきはずの間道で、殊に、開鑿者(かいさくしゃ)の名とおぼしく、岩壁面の一端に、こういう文字が彫られてあるのを見出しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...その西部の一端にいま...
吉川英治 「私本太平記」
...とにかく万民の一端に...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここの山蔭の一端には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この未開坂東の一端に根を下ろしてから...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??