...竹竿の一端にすべっこい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これは長い紐の一端に...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...こちらの疲れた神經の一端に觸れたもぬけの土くれであつて――どうも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...広々とした草原の一端にあって...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...その一端に柱頭らしいものが見える...
寺田寅彦 「沓掛より」
...入り乱れてる無数の糸のその一端にすぎなかった...
豊島与志雄 「自由人」
...つまり正夫を背後にして円卓の一端に...
豊島与志雄 「囚われ人」
...黒い服を着たある人が緑の道の一端に現われると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その竹筒の一端に「十八文」という烙印(やきいん)が捺(お)してあったからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...凧糸の一端に結び文のようなものが附いていることを認めました...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬子は提灯を羽目(はめ)の一端にかけて置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「よし來た」平次の手で、麻繩の一端に、お染を殺した血染の石臼が縛られました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一束にした草鞋(わらじ)と一歩一歩踏み昇る場合の足場を掘るためのスコップとを鞍の一端に結びつけて来たのであるが...
牧野信一 「ゼーロン」
...大きな島の一端に届いた外来事物は...
柳田国男 「海上の道」
...春水の斯の如くに程朱の一端に奔(はし)りし所以(ゆゑん)のもの...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...やおら任原(じんげん)は舞台の一端に登場した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飯盛山の一端に立ち...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その広場の一端に田舎を向いて要塞が立っていたのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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