...室の一端には非常に大きな鹿の角が壁の中に嵌め込んであつて...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...見ると牧師は腰掛の一端に倚りかゝつて後向に一人の青年と話をして居たが...
有島武郎 「半日」
...この長い廊下の一端に標的を置き...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一端に片寄っているのに気がついた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その償いの一端にさえ...
泉鏡花 「瓜の涙」
...才之助の茅屋の一端に...
太宰治 「清貧譚」
...その石から一二尺離れて、半円形に断続の地割れがして、その一端に、一尺足らずの細長い穴が、斜めに深く、横広がりにあいていた...
豊島与志雄 「古井戸」
...その釣瓶の一端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...」は底本ではなし]部屋の一端に支那風の四角な寢臺が置いてある...
南部修太郎 「阿片の味」
...馬蹄形(ばていがた)の一端に寄った方にあった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...一軒の古い大きな風變りな異人屋敷――その一端に六角形の望樓のやうなものが唐突な感じでくつついてゐる...
堀辰雄 「旅の繪」
...希ふところの戦死を遂げたならば葬送費の一端にと...
牧野信一 「サクラの花びら」
...軍法は武を用ゐる一端に過ぎぬ...
森鴎外 「栗山大膳」
...彼は山の中の空地の一端に佇(たたず)んでいたのであった...
夢野久作 「笑う唖女」
...少なくも信玄勢力圏の一端に報復を与えて引揚げても遅くはあるまい...
吉川英治 「上杉謙信」
...その先鋒はもう関ヶ原の一端に...
吉川英治 「剣の四君子」
...やおら任原(じんげん)は舞台の一端に登場した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...卓子の一端に水入があって...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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