...「心臓の真中をたった一突きで殺していると云ったね...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そのときは――あの兇行のあった室(へや)が暗かったものですから――短刀で胸を一突きに刺(や)られたのが致命傷ということだけ判ったのですが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...短刀で一突きにされたという青年の死体の転がっていたマーケット...
田中英光 「野狐」
...」そして彼は水棹(さお)でぐっと一突きして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...血が袴(はかま)の裾(すそ)に」「傷はどうじゃ」「胸を一突き」「もっと提灯を近く」「ああかわいそうに...
中里介山 「大菩薩峠」
...一突きに突き倒してくれようと槍を構えましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...また長吉の胸をグサと一突き...
中里介山 「大菩薩峠」
...腰が定まらないのに船頭の一突きで...
中里介山 「大菩薩峠」
...たつた一突きで死んで了つたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...磯五郎の傷は三ヶ所だが、金助は一突きだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...匕首(あいくち)かなんかで一突きに刳(えぐ)られ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...足早やに木華里(ムカリ)に近づき、一突き、と見えたが、意外にも、ぱらりと縛めを切って落す)さ、この隙に早く逃げて、追っつけ後から合爾合(カルカ)がまいりますと、成吉思汗(ジンギスカン)さまにお伝え下さい...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...匕首の一突きを背中に受けて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...冴えた腕に、処理されたこととて、いずれも、一突き、一薙ぎで、そのまま、うんともすうとも息を吹くものもない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しばしばただ問題の核心に一突き触れるだけで満足しているのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小さな針の一突きも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最初の一突きは十分深く刺さらなかったので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...万寿の喉(のど)を一突きに刺して...
吉川英治 「新書太閤記」
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