...一睡もする暇がなかった...
...疲れているので、ちょっと一睡してから出掛けましょう...
...朝のうちに一睡しておけば、夜更かししても大丈夫...
...一睡して気分がすっきりした...
...もう一睡したいけど、今日は仕事があるので我慢しなきゃ...
...四日三晩のあいだ全くの一睡もしなかった...
上村松園 「健康と仕事」
...昨日から一睡もせぬ心労にたえかねて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...一睡(すい)だもせず...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...それから間もなく秀雄ちゃんが高い熱を出してお腹が痛いと云い出し夜中に何遍も便所へ通う騒ぎで姉ちゃんも私も殆(ほとん)ど一睡もしませんでした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...不眠症で夜通し一睡もしなかった...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...殆んど一睡もしないと云っていいくらいに...
豊島与志雄 「好意」
...ほんたうに一睡するひまもなかつた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...歸宅後一睡...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...さもなければ怜悧(りこう)な鮭(さけ)が澱(よど)みに隱(かく)れて動(うご)かぬ白晝(ひる)の間(あひだ)のみぐつたりと疲(つか)れた身體(からだ)に僅(わづか)に一睡(すい)を偸(ぬす)むに過(す)ぎないので...
長塚節 「土」
...余はとうとう夜の明けるまで一睡もせずに...
夏目漱石 「草枕」
...「二三日(にさんち)一睡もせんので勤務中坑内仮寝(かしん)...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...僕はこの振り落されている箱のなかで夜どおし一睡もしない...
原民喜 「夢と人生」
...一睡もせず、下の様子に気を配っていた大川時次郎は、這い出て来て、踊り場に、緊張で歪んだ顔をのぞかせた...
火野葦平 「花と龍」
...もう一睡りすればこの頭の重さもとれるであらうと思ひ...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...われわれは一睡もできないでしょうよ……」「なに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...彼が間もなく家に歸つて、一睡した後には、また緊縛されて、めつたに機會がなければ省られないであらう彼の心の善良な部分が、今は心ゆくまでにその翼をのばして、彼を支配し彼を温めてゐるのであつた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...とにかく付きっきりで一睡もしねえし...
山本周五郎 「青べか物語」
...それともこのまゝ一睡りして夕方かけて先刻(さつき)の路を歩かうか...
若山牧水 「岬の端」
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